数寄モノ 石山政義の時空遊泳 その139 平成31年正月、雲襄亭之飾り付け

謹んで新年のご挨拶を申し上げます

さて、師走恒例の拙僧が山頂の除夜鐘敲き
雲襄亭には今年はゲスト4名の御招きと相成りました
居合いの弟子御夫婦に女流ピアニスト、そして庭師
鐘楼を隣に控えた雲襄亭茶室では9時30分過ぎからの宴会
2時間ちょっと後の鐘たたきを各々方が胸に秘め
シャンパン1本、4合瓶日本酒二本、缶ビールロング4本と
厳かに、しかし、ちょくちょく脱線してはよもやま話に余念なく
刻々と時間は過ぎていったことでした
そして、除夜の刻限が近づいた10分前でしたか
今宵の一大セレモニーを意識してか、誰彼となくソワソワ・・・
それではと障子を開け、縁側づたいに足早に鐘楼へと向う
これまでの極楽気分はどこへやら、神妙な面持ち
過去、現在、そして未来への思いを籠めて
皆様の個性豊かな鐘音は鎌倉中はもちろんのこと
時空を超えてどこまでも響き渡ったことでしょう
今年も良い一年になりますように心からお祈り申し上げます
茶室飾り 軸    天祐紹杲墨蹟「心」大徳寺第169世 江戸時代
     花    山椿 寒梅
     御供え餅 鎌倉長島屋製
     器    呉州赤絵 明時代