数寄者

数寄モノ語り その177 2月の波音

例年2月初頭の茶事案内は、なんとなく欠席 しかし、師走に数寄者御夫婦と約束した神楽坂の懐石料理は実行と相成った これには少しく事情があったのだった この懐石屋、その名も「一文字」 勿論、店も張ってるが、所謂、出張専門の懐石料理屋 しかし、茶会と…

数寄モノ 石山政義の時空遊泳 その138 2018年御歳暮の御礼葉書

平成30年も色々でした しかし、紅葉は有ったか無かったか 少なくとも鎌倉はなかった・・・・・ナ まあ、様々な自然現象が重なった結果 受容するしかない (12月23日、遅まきながら母屋の茶室庭先に色めく紅葉) は、兎も角、アッという間の師走ですネ …

数寄者 石山政義の時空遊泳 その136 台風渦中に一杯

今年の夏は激暑で、やっとこ秋の気配が、っとおもった矢先の台風24号 で、沖縄、九州で吹荒れてるのを横目に、まずは一杯 これが結構、スリルあって酒が勧んで盛り上がってくると ついつい、季節と環境に見合ったそれなりの道具を取り出だしてネ 今宵今夜…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その135 夢か現か 結城紬

夏もピークを過ぎ、ここ鎌倉では朝夕、すず虫が鳴きだした さてと、此処に出でたる写真一枚御覧あれ 某料亭でのワンショット その道のプロフェッショナルならばお解かりの筈 青胆礬(タンパン)も鮮烈な桃山時代の黄瀬戸平杯ひとつ その杯にひそやかにそっと…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その133 御礼のハガキ

今年の猛暑はスゴイ! 例年と比べると2度は高いのではないか・・・・と拙僧なりに体感 ゴルフに行っても途中棄権する方もいれば 倶楽部の方では静寂を打ち破るが如きピーポ音救急車が行き来きする 勿論、倶楽部側ではそんなことは臆面にも出さない 況や、本…

数寄者 石山政義の時空遊泳その131 華正櫻と梅雨におもう

ここんとこ、肌寒かったり、暑かったりで天候も安定しないのは6月の慣わし で、昨日は10月27日に鎌倉で開催される居合大会を睨んでの下見だった 雨のなか、長谷大仏横にある老舗「華正櫻」にて会長、拙僧弟子とで試食と相成った 味は兎も角、昭和初期ま…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その130 今年の初鮎

早くも梅雨入りだとか世間は言っている が、ゴルフ行脚にはそんな予報だの天変地異は無関係 で、そんな中、先だってロイヤルメドウGCで自己ベスト93で回ったのだ IN45、OUT48、パット数30かっきり 勿論拙僧のレベルでのこと、だけどうれしか…

数寄者石山政義の時空遊泳 その129 事務所の整理とワイン

5月も末、25日の職員給金も済ませて本日はゴルフ行せずに事務所の整理と相成った ここ5年前から口煩い職員から事務所が狭いだの引っ越せだのと散々云われ、耳にタコだらけの拙僧 ここはひとつ、と、思い立ったが吉日、阿佐ヶ谷のメルヘン喫茶店でモーニン…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その128  小杉小二郎の蝶画

当山房、4月から5月初めまではシャガの花が絨毯を引きつめたようにビッシリ しかしそれも終わりを告げ、今は皐月が艶やかに咲き乱れている 湿気を好むしゃが花が陰とすれば日当たりに咲く皐月は陽といったところか その皐月の蜜を慾して白、あるいは紫、黒…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その127

拙宅山頂のサクラ咲いた、で一首 鎌倉のもののふが香やさくらかな御高笑ください

数寄者 石山政義の時空遊泳 その126 函南GCのユッケクッパが美味しい

鎌倉の海を南面に見遣る拙僧が庭の白梅でいちばん遅咲きのやつがいま散り始めている こうなると当然のように桜の開花が待ちどうしくなってくる それにしてもこの季節の草木の移ろいは約束されたように一定のリズムがある めまぐるしく不規則に動く人間社会を…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その125 楽観ゴルフ

冬も峠を越えたことだし またゴルフの季節がやってきたなア といっても拙僧は季節関係なくあちこちで神出鬼没してるもんネ おかげで流行のネット一人予約ゴルフシステムはフル活用サ でもこのシステム、拙僧のようにとてもヘタなゴルファーにとって弊害も出…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その124 2018年 豆まきと某さび道具商の茶事

さてと、2月3日は夜8時30分から埼玉の関東三大御不動尊の寺で節分の豆まきに招かれていたのだった この日は芸能人をはじめ相撲取り、そして招いていただいた拙僧の主催者側の各界の社長等が参加 刻限がくればそれっとばかり、それらに仲間入り、壇上か…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その123

昨日関東に降った雪は鎌倉にも10センチ程積もった しかし雪質としては湿っていたせいか、わりと早く溶けたのは幸いだな 4年前のときは20センチは積もったようでその振りようったら容赦がなかった 大船で電車が動けず締め出されて一晩、駅構内で過ごすと…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その122 平成30年の居合初抜きと茶会

今年も穏やかな正月を迎えて恒例の初抜居合は平成30年1月3日10時20分に始まりました 演武者6名のギャラリー7名と、まずまずの筆下ろし 各者、それぞれの個性ある山内派居合を5本から7本程披露したあとの雲襄亭での茶会 以下、道具組合わせを記し…

数寄者石山政義の時空遊泳 その121 師走のお歳暮御礼

さてと、いつものこと乍らのアッと云う間の師走を迎えてしまったナ 今年も様々な出来事が走馬灯の如く蘇っては消えていく 仕事、古美術、茶の湯、山、果てはゴルフ・・・・・・・ どれもこれもが喜怒哀楽の連続だった、ゴルフは別だけどネ 何故ってチョー、…

数寄者石山政義の時空遊泳その120 師走にちょっと一杯

さてと、平成29年もいよいよ押し迫ってきたし、公私共々大わらわ そんなときには事務所帰りの立ち寄り一杯位の余裕をもっていないと、師走はとてもじゃないがやってられない で、御他聞に漏れず今宵今夜は阿佐ヶ谷での19時10分の酒盛り光景 行き付けの…

ここ数年、秋の気配、っていうものを感じたことはない

夏が終わったと、暑さと雨、タイフーン二つきたとおもったらもう冬だゼっとまア、秋は無くなりつつあることをヒシヒシと感ずる今日この頃ではあるさて、この写真を御覧あれ レトルトパックに納まった代物の正体はって? 牛肉入りハンバーグ4枚に、豚肉の西…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その118 御中元その2

夏休みに突入する前に山に嵌った得意先の社長から御中元をいただいた 翌日、その社長から 「センセー、今年の10月、合戦小屋から燕山詰めてそのまま大天井、槍ヶ岳やっつけて上高地まで3泊4日」いきましょう ときたもんだ 拙僧、すかさず「僕の同行は別…

数寄者石山政義の時空遊泳その117 京都 夕ざりの茶事

拙僧の住処、三畳台目の茶室からは朝な夕なに蝉の鳴き声がとても喧しい 自然の巡り会わせとは言うものの、春夏秋冬、日本の四季ほどはっきりしたところはほかにないのではないか 生を享けて以来、日に日にそのことの大事さを想う今日この頃 そう想いつつ、此…

数寄者 石山政義の時空遊泳 その116

今年も御中元の季節と相成りました 有り難くも畏くもいただいた御品物への御礼はいつものとおり絵ハガキで御応えさせていただくのが拙僧の常 確か去年は黄色い単衣着てサ、拙い俳句を捻った絵だったかな・・・・・ 今年の御中元のそれは御覧のとおりランニン…

数寄者石山政義の時空遊泳その115 この茶碗が高台を観よ

この人を見よ!は哲学者ニーチェの言葉だった 当時の時代と思想と戦い、苦悶し、その経験と思索でもって一大著作物をつくった この茶碗の高台を鑑よ、とは室町時代以来の所謂茶の湯文化と思想のこと その茶の湯に凝りに凝った豊臣秀吉とその周りで智謀術数を…

数寄者石山政義の時空遊泳  その114 桜満開の夜

さてと、今年の桜は、ってーと 例年になく今年はケッコー持ったほうではないか 鎌倉は勿論だが東京も今日現在、満開だゾイ で、3日前は日中の冷雨も止んだ帰り方々、八重洲口から日本橋丸善と高島屋までのさくら並木をフラフラ 100メートル彊の染井吉野…

数寄者石山政義の時空遊泳その113 春うらら酒盃

確定申告も終ってサイフのなかはスッテンテンさネ 懐の寂しさ紛れってことでは御座ンせんが本日此処に取りいだしたる酒盃二つ 言わずもがなの高麗青磁に古唐津 かたや12世紀後半、一方は16世紀後半ってところ それぞれの時代と好みが如実に反映されてと…

数寄者石山政義の時空遊泳その112 久し振りの酒盃

ここ2週間、仕事忙しくてモー大変 急ぎ案件も二つ重なって、他の仕事が出来やしないのサ 気分転換にゴルフにいけば相変わらずの105台 でもドライバーと2番アイアンが結構切れて気持ちよかったゼ だからゴルフはやめられない いまどき2番、3番アイアン…

数寄者石山政義の時空遊泳その111 花見がすぐそこに・・・・

当山房の裏山を源氏山方面に散策しているとまだまだ梅が咲いているのを見かける嬉しくもあるが、なんとなく違和感もちらつく 気持ちのなかではまた来年かなと整理できてる筈なのに、眼前とパッと咲かれてはこちらが戸惑ってしまうのだ まあ、受容するしかな…

数寄者石山政義の時空遊泳その110 正月茶事

さて、蝋梅は散ったし梅も萎んで正月気分も終ったところで恒例の某古美術商の茶事のはなしをひとつ この老舗、釜を掛けてからもう50年は経つのではないか そう考えると大変なエネルギーときたもんだが、なによりも道具の組合せにはドエラいものがある いく…

数寄者石山政義の時空遊泳その109 新年恒例の居合初抜き

謹んで新年の御挨拶をさせていただきます 今年はアメリカ大統領のトランプ氏が自国をどうしたいのか、 それは世界を何処までかき回すのか、ということになります いずれにしましても大変な1年、いや2年になりそうです さて、恒例でありますところの、当碧…

数寄者石山政義の時空遊泳その108 いただき物の御礼ハガキは愉し

拙僧が仕事柄、御中元、御歳暮、はたまた日常御礼に、結構な御品物をいただくことがあります お酒をはじめ、野菜、果物、甘いものから酸っぱいもの、辛いもの、お腹たらふくのもの、そして物凄い珍味までと、それはそれはありがたく、嬉しいこと、このうえあ…

めっきり冬になっちまって、今年は秋の気配もなにもあったものではなく、季節感のない、とてもつまらない後半と相成りました さて、先月、当碧水舎居合道場にてちょっとしたイベントが催されたので序でに記録させていただきます 遥々ベルギーから6人の西洋…