数寄者 石山政義の時空遊泳その131 華正櫻と梅雨におもう

ここんとこ、肌寒かったり、暑かったりで天候も安定しないのは6月の慣わし
で、昨日は10月27日に鎌倉で開催される居合大会を睨んでの下見だった

雨のなか、長谷大仏横にある老舗「華正櫻」にて会長、拙僧弟子とで試食と相成った
味は兎も角、昭和初期までは元華族が棲んでたとかで雰囲気はなかなか
しかし麺類メユーに所謂、汁緬がない・・・・
会長曰く「あのネ、北京料理にはそーいうのはネ、ないのだヨ、フフフッ」だってサ
成る程、と、素直に頷いて、まずは老酒で口を滑らかに
続いて海老チリ、豚黒酢和え、麻婆豆腐、シュウマイに最後は海老蟹入り焼きそばを暴食いしてお開きに

さてと、長谷を過ぎ、由比ガ浜通りの夜道は相変わらずの霧雨
まあ、仕方のないことさネ
しかし、この時期しか味わえない風情もある
写真は翌早朝の拙宅
門から母屋、道場、茶室へと通じる主路
七つの乱れ石打ちから十二の石段が続き、その奥には道標となる小じんまりとした春日燈篭が配置される
しかし、降り続く霧雨で重く垂れ下がった竹林と雑木が行く先を遮るかの感
山林ならではの光景だ
水と空気と草木との一体がなせる世界
まさに日本の美の原点だな・・・・・とおもう