2022-01-01から1年間の記事一覧

数寄モノ語り その184 2022 お歳暮御礼

感謝の気持ちを込めて精一杯の御礼絵ハガキを認めさせていただきました 今年も、アッという間の1年だった 世界情勢も然ることながら日本でも様々な出来事が浮沈した しかし、我ら庶民の身に、ひしひしと実感することは 物価が上がったことだ インフレーショ…

数寄モノ語り その183 淡路町のあんこう鍋

たっぷりとイケる古唐津のぐい飲み 冬とくれば鮟鱇鍋 そう、丸ノ内線は淡路町駅から7分程度のところにある その名も「伊勢源」 例年の今頃は必ず通うことにしている 早速、12月16日、いそいそと暖簾くぐると いつもの伝で下足番大将がにこやかに迎えて…

数寄モノ語り その182 令和4年お中元の御礼です

テーマは青い海原をバックにテキト-に散歩する私であります 今年も暑い夏がきましたね お中元も早めにいただいたにも関わらず 私は右ひざだの右腰だのを痛めて ご返事もままならず大変失礼をば致しました ここに改めて御礼を述べさせていただきたいと存じま…

数寄モノ語り その181 鎌倉雲襄亭にて 寂びと奥高麗茶碗

久し振りに茶の湯の話を・・・ 霰釜(栗口)に一文字蓋 茶碗は奥高麗茶碗 夏の雲襄亭では釜掛けは一切しない 1年で言えば4月から11月までといったところ その間、偶に客人が来訪すれば、所謂水屋からの点て出しで勘弁願ってる もちろん風炉釜も風情があっ…

数寄モノ語り その180 南画家 田能村直入と七福神

久し振りに南画家の絵を買った 金大黒天、銀恵比寿 双副 田能村直入画 ご覧のとおりの金大黒天に銀恵比寿 筆者は田能村竹田の養子、田能村直入 南画は、中国の北宋時代からの技法と描法で 現在でも中国の主流は南画 日本では伝統的な大和絵、住吉派から始ま…

数寄モノ語り その179 雨期の風物と谷 文晁の蝸牛

さてと、5月も終わって、ここ御成山山中も日ごとに湿気の気配が漂ってくる・・・・ そうなると小動物類が今や遅しとばかりに天地から湧き出てくるのだ 「溜まり水を徘徊する蝸牛二匹 奇才 谷 文晁 画 江戸時代」 そう、真っ先に現れるのがトカゲ こいつは無…

数寄モノ語り その178 粋な御夫婦と小料理屋の器

北大路魯山人作 黄瀬戸向付 今、鎌倉御成山の山中では沙羅、岩たばこがひっそりと咲いている 一か月ほど山頂には上っていないが去年暮れに倒れ掛かった杉の木が気になる 明日辺り植木屋さんといってみようか さてと、久し振りに吉祥寺で呑んだ 気持ちのいい…

数寄モノ語り その177 2月の波音

例年2月初頭の茶事案内は、なんとなく欠席 しかし、師走に数寄者御夫婦と約束した神楽坂の懐石料理は実行と相成った これには少しく事情があったのだった この懐石屋、その名も「一文字」 勿論、店も張ってるが、所謂、出張専門の懐石料理屋 しかし、茶会と…

数寄モノ語り その176 鎌倉古美術商の正月茶事

花 白寒梅 花入 三島徳利(16世紀) 今年の当山房での茶事を兼ねた居合初抜きは取り敢えず延期と相成った しかし、そのあとの某美術商の茶事は相変わらず尽きることなく続く 茶事は5時から・・・ 午前中は東京へ仕事と年賀状整理 それになんといっても「…

数寄モノ語り その175 2022年を新たに迎えて

「神光照天地」大徳寺418世 宙宝宗宇筆 花 蝋梅 寒椿 花器 古信楽 令和4年1月1日 謹んで新年のご挨拶を申し上げます 皆様の御健康と御多幸を心よりお祈りいたします ところで、写真の一行書 禅語録のひとつである碧巌録に 「泥仏不渡水 神光照天地」と…