数寄モノ 石山政義の時空遊泳 その141 鎌倉タヌキと正月

さて、本日4日は初仕事、といっても職員は7日から

したがって事務所の年賀状確認にちょっとした書類の整理を
っと、これは口実でネ
阿佐ヶ谷で行きつけの中華料理「孫」の坦々緬喰いが目的なのダ
11時30分に切り上げ、ルンルン気分で10年モノ紹興酒一杯飲みながらの坦々緬
緬は少しチリチリ、野菜(青梗菜か)、ひき肉、独特の汁
そして山椒が絶妙に効いてネ、それはそれは美味しいモノ
は、さておき・・・・・
翌5日の当山房での初抜き、山頂は雲襄亭での茶事もあることだし
「孫」をあとに、イイ気分で鎌倉到着
そして年末掃除の甲斐あって見事に蘇った山房門からの70数余の石段
平石を縦横鋭角に組んだ職人技の冴えを確かめつつ
正月にしては少しく穏やかな邸内をのんびりと登っていると
途中右脇にある歌人与謝野晶子の和歌石碑から何か物陰が動くではないか
気になって立ち止まってると
ヌウ〜、っと出てきた黒っぽい動物
目の周りは黒く、尻尾も黒、胴体は茶黒ってところか
バレたか、ってもんで、うつむき加減に、とってもすまなさそーな態
なんとオー、こりゃ、タヌキだべ!(なぜか茨城ナマりが)
暫し対峙、拙僧もタヌキも絶対に目を逸らさない
隙あらば岩隙間から這い伝わってそーっと逃げようと考えるのだろうか
5秒に一回程度、タヌキの目が泳ぐ
しかし、岩と防御用網で出られる隙間がないのだろうか
心配になってどこか隙間が、なければ土を掘ってあげなければ
と、考えて掘削用の固い折れ木を探して戻ってくると
いない・・・・
物影に隠れたか、はたまた石碑に化けたか
岩は約70度傾斜で高さ3m、防御網は岩に密着しているにナア
ウ〜ン、誠に不思議なひとときではあった