数寄者石山政義の時空遊泳  その114 桜満開の夜

さてと、今年の桜は、ってーと
例年になく今年はケッコー持ったほうではないか
鎌倉は勿論だが東京も今日現在、満開だゾイ
で、3日前は日中の冷雨も止んだ帰り方々、八重洲口から日本橋丸善高島屋までのさくら並木をフラフラ
100メートル彊の染井吉野群だが即席観桜にはもってこいのシロモノ
勿論、右手には肴、左手には缶ビールと冷酒さネ
写真を御覧のとおり、お月さんも隙間から顔出してね
結構、粋なモンだねこりゃア
しかしこの道は拙僧にとっては昔から極楽浄土と地獄のロード
またの名をロマン街道・・・・・
そりゃア、縁が深く拙僧の歴史がギッシリ詰まったロードなのサ
アニがって、東京の古美術商連が日本橋、京橋界隈に屯してるからサ
御陰さまで20年近くも逢瀬と煩悶の繰り返し
今じゃア〜、スッテンテンのペンペン草ってのはこのことだゼ
そーサネ、京橋と日本橋界隈を結んで東京駅を頂点にすれば正に地獄と極楽の魔の三角地点
底なし地獄と痺れるような恍惚感、そして甘い享楽が交錯する
それは得体の知れないところ・・・
一度嵌ったら抜けられない耽溺の世界
まあ、上の写真を禅画「指月布袋図」とみるならば、その心は、とくれば
「観桜酔忘我、煩悩廻未癒、狂僧指月曰、現世是如何」
っといったところだナ、イッヒヒ!
さび道具、骨董品集めに手を染めてる輩なら分かるよねエ〜、ハッハア〜っと
ってことで今宵はいい気分だし、さくら観はお開きにしてこれから坦々麺でも食べにいこうッと