数寄者 石山政義の時空遊泳 その118 御中元その2

夏休みに突入する前に山に嵌った得意先の社長から御中元をいただいた

翌日、その社長から
「センセー、今年の10月、合戦小屋から燕山詰めてそのまま大天井、槍ヶ岳やっつけて上高地まで3泊4日」いきましょう
ときたもんだ
拙僧、すかさず「僕の同行は別にして3年前のリベンジでしょうが、3泊4日は長すぎだね、ん!」
「夏じゃないんだから合戦尾根から燕山荘を横目に見遣って大天井肩小屋まで10時間掛けの16時30着、明けて槍肩小屋まで9時間、翌、6時に槍頂上やっつけて上高地まで10時間、2泊3日ルートだな、時間があったら白骨温泉でザンブリ浴びて、あずさ号で帰京サ」と返した
電話の向こうでは「ゲ〜ッ!?」だって
続けて「だいたいが10月10日だってエ?3000メートル級はいつでも雪を想定しなきゃネ」
彼は一瞬怯んだが「ダチと筋トレとか低山俳諧とか一緒に訓練していますからなんとか・・・・」
拙僧間髪入れず「あのネ、天変地異を踏まえ、アイゼン、ピッケルワーク出来てないとキケンだからサ、9月の後半にしたら?」
と畳む
彼曰く「分かりましたア、その代わり一緒に回って下さいと」きたもんサ
断るのは男が廃るってもんで
拙僧曰く「時間が取れたら行こう」とお茶を濁した
実際、5月と10月の穂高連峰はいきなりの降雪は当たり前で拙僧も恐ろしい体験をしているのだ
は、さておき、その社長からとても美味し北海道毛ガニと水羊羹をいただいた
拙い絵ハガキではありますがその御礼をばさせていただいた次第
ついでに本読者の方々には暑中見舞いも兼ねさせていただきます
皆様、猛暑の只中ですが、くれぐれも御自愛下さいますように