鎌倉碧雲山房は雲襄亭主 石山政義の数寄ものがたりにキラリ19

鎌倉碧雲山人は雲襄亭主石山政義の恐怖の山シリーズ第8弾その1(第7弾はこちらへ)

於当山鎌倉碧雲山房 門を入り母屋と上への庭、碧水舎道場に通じる岐れ道手前の右小丘に咲く千両。まわりには秋海棠が。この千両、白が基調なのだが、小さい花弁の根元部分は薄い紫色を呈し、冬には赤い縁起のよい実が成るであろう前兆を十二分に感ずることができ、誠にもって頼もしいかぎりではある
さてもさても、今年もきましたよ、夏山シーズンの到来が!
本年度の拙僧の山行予定はまだ決まってはいないのだが8月はじめに1泊2日、同8日から11までに3泊4日の二回を予定しているのだ。それと9月後半の一回、10月の後半に一回、と、合計四回、宿泊日数でいうと10日といったところか。
本当は冬山をやりたいのだが現段階では拙僧の環境が許されない。そのうち復活したいと画策しているのだが・・・
さて、本日は恐怖の山シリーズの復活、せめてブログ上だけでもかっての冬山を語ってみたいとおもいます。しかも窮めつけの怖いおはなしでネ!
では、はじめましょうか。この暑い時期に、凍てつくような上等なものですヨ。
そう、あれは20年前のことだったか。かって、北アルプス穂高連峰槍ヶ岳から北穂岳の大キレットで出合ったのが運の尽きで、爾来、腐れ縁が続いた揚げ句の果ての出来事だったなあ、ブルブル、ア〜、怖!
それは二月は初めの正に厳冬期、富士山山行でのことだ。
その前の年12月の山仲間4人が集まる忘年会で他の二人はその富士山山行都合が付かず、いまだに一本気でガチガチの九州人間である○○氏の提案に乗っかったのが悪かった。
その中身は、土曜朝、東京から車で一路一合目まで、そこから五合目まで7時間歩いてテント張り、翌早朝4時から登りはじめ11時には山頂3時半にはテントに戻り、撤収し帰路に着く、というコース、つまり一泊二日ということだ。
ということで、当日は彼のポンコツ自家用車に乗せられ、流れる音楽は決まって高橋真理子。しかしこの日はあまり天気はよろしくなく、小雪まじりでなんとなくいやな感じがしたものだが、他の冬山と違い、岩稜だの、谷だの、アップダウンがないということで、ただ、ひたすら登ってひたすら降りてくるくらいの認識だから、車中では握り飯食いながら、馬鹿話して、新雪が降ってこりゃ、いいなあ、とか考えていたものだ。
やがてインターを降り、裾野を一路富士へ進んでいく。運よく一合目ゲートが開いており、2ゲートも開放、これで2時間節約、まあ運が良かったというか、これが悪夢の始まりだったかったというか・・・・・
さて、車からザックだのアイゼン、テントを降ろし、そうだな、一人40キロちょっとかな。 ノラリクラリと担いでこれから約3時間、閉鎖された道路を黙々と登っていったのであった。
やっとのことで5合目に到着、人っ子一人いないなかで小雪がサラサラと舞っており、白銀の世界、というよりはどこまでいっても見渡す限りの灰色の殺伐とした情感のない風景だ。
それは、いったいに富士山という山の形と回りの環境がそうさせているのだろうが、剣、立山連峰穂高連峰八ヶ岳連峰、南アルプス等はそれぞれ急緩があり、周りも高低差のある山と山を走る稜線と、それらに行き着くまでの道案内になる、いくつもの尾根が連ねられ、頗る立体的で奥行きがあるのだ。
したがってこういう小雪交じりの日なんぞは、えもいわれぬ雰囲気と景色を醸しだすのものだ。その点、この山は情緒がないといってしまえばそれまでなのだが兎に角、文学的な景色がない。と言っても、いつものことながら詮無きことサ。
でと、連れと簡単な飯とコーヒーを沸かし30分ばかりで出発、目指すは二年前の5月に行った富士山六合目での雪上訓練の基地になった場所。
平行に歩くことさらに二時間、右は大小に岩が、左下には樹林帯が続く。そう、一回迷い込んだら永遠に出て来れないという青木ガ原ってヤツが灰色のなかから薄く濃く不気味に浮いては沈む。
16時半を過ぎたところ、漸く雪の合間から70メートル向うに明かりがチラッと見える。オ〜、やっと着いたか。近づくと先客テントが二張りあり、雪に半分埋もれて、中はシンとしてしており、周りも既に薄暗い。彼らも明朝、山頂を目指すのだろうか。高揚、というよりはこのときばかりはいやに寂しさが漂ったものだ。
気を取り直し、早速、荷解き、素早くテント張り、ボンベを焚き、コッフェルに雪を入れ、それぞれが役割分担。
落ち着いたところで、下界から持ってきたビールだの日本酒だのをガサガサ出して、四方山話に花を咲かせ、これを肴にグイ々と酒は進む。やがて、明日の山行の成功を期し、ダウンの寝袋に入り込み、ウトウトしだしたものだ。
明日、二人に待ち受けている世にも恐ろしい出来事があることなんぞ爪のあかほども思わず、闇と雪のグレーブラックのうちでやがて深い眠りにはいっていく・・・・・

つづく

いかがでしたか、今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

では、また。

石山政義 法務・行政事務所

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