街の法律家 行政書士石山政義による法務にキラリ その64

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於 当山鎌倉碧雲山房 やわらかな風にそよぐ山法師(やまほうし)
当山を40段上がると全長3.5メートルくらいの山法師が二本、路を挟んで蒼い葉と、目印である純白の十字の花びらを揺るがせている。言い伝えどおり下からは観づらく、上部か、斜めに観るのが常識ってことで母屋から4時の方向へ見下ろすようにして撮影した次第。しかし、これも考えようで、丸見えも如何なものか。「月も雲のなきはいや」 ってな名言もあることだしねえ。

さて、本日は仕事の打合せも無事終了、神奈川は逗子、駅前の立ち呑みやでPC開いてパチャクチャやってるのだ。
生ビール一杯にホッピー二本やっつけて、調子も乗ってきたんで前回に続き、一気に第四話で完結だア〜。
では進めませう。
その日のうちに、ほぼ10年分の工事資料を掻き集め、充分だなと判断した当職、あとは10年常勤の立証が出来ればこっちのもの、ってことで、静かに「社長、改めてお聞きしますが会社立ち上げてからは、ずっと常勤代表取締役でしたかねエ、あるいは最初は奥さんが?」っと言い乍ら社長を正視する。
すると社長は腕の袖を今度は肩までこれでもか、っていうくらい巻くし上げ、首をコキカク振り乍ら考え始めたものだ。
この間10秒か、思い出したようにこう言ってきた「あのヨ、確か、アンときゃあヨ、オレがちょっとヤバ・・、いやサ、借金しちまってヨ、言えネーがサ、ある事業やっててヨ、失敗しちまったんサ、ハハ」っと瞬間、眉間に皺を寄せ、過去の辛酸を振り返ったのを当職は見逃さなかった。
一呼吸おいて続ける「そんときヨ、ギンコーだの、キツネだのから借金してさア、パンクしちゃったわけヨ、で、オレがおもてに出れねえから、金はオレが出してヨ、カアちゃんに代表やってもらったんだよナ、思い出したゼ」とスッキリした態。
すかざす当職は「大変だったのですね、しかし、それはいつからいつまでですか、大事なところです、それと古くてもよいですが会社謄本ありますか?」と、書類を掻き分け、膝詰めで鋭く聞く。
先の工事立証資料が第一関門なら、ここは第二関門。この事実をクリア出来れば、今回の建設業許可はもう取得出来たも同然で、当職にとっては勝負どころ。
社長は年の割りにはごま塩の少ない、パンチパーマってやつの、やや多めの頭髪を掻き毟りながら「センセイヨ〜、早口で、専門用語みてエーな言葉でくるからビックリするじゃン、ま、まってくれよオ〜、いまオッカアに電話すっからヨ〜、たく!あんまり責めねエ〜でくれヨ、たのむヨオ〜」っとか言いながら、パポピッピと携帯番号を打つと奥さんがでたようだ。
「オウ、オレだ!いまよオ、さっき話したろ、石山さんっていう行政書士さんと打合せってんだサ、そ〜だ、ンでさ、オメエ、覚えてっかナ、会社設立したときのことさア」っと相変わらずのベランメ〜調の話っぷりになぜか感心しきり。
話すこと5分、社長は最後に「じゃ、平成10年か、オレはそのあとかイ、あの、ヘッポコ信金のトンマ係長だろ〜、ったく、どこまでムシリ取りゃいいんでエ、OK〜、わあっタ、カアチャンあんがとさンネ〜」と言って携帯を机にバサっと無造作に置く。なんとなく頭が上がらなさそうだなア〜・・・・ま、いっか。
当職は「如何でしたか?」と水を向けると、社長は小難しい顔で「なんだかわかんネ〜が平成10年からはずっとアンタが代表だよ、って言われた、フウー!」っと、少し奥さんと喋り疲れの感。
瞬間、こりゃイケる!っとおもわず指を鳴らした当職。
そうなのだ、現行の神奈川県における建設業許可要件である過去10年間の在職立証方法の一つとして、証明する会社側の代表取締役として10年間在任していたことを立証すればそれが可能なのだ。
その証明方法は会社謄本で一目瞭然、たとえ途中途切れでも通算なんで心配御無用、ってことで本件はイケると踏んだわけ。
得意の早口でその旨を社長に告げると、ジーっとしてた彼は、急に細いたれ目を、これでもか、ってくらい目一杯開き、ニンマリし乍ら「センセ〜、本当かイ、嬉しいこといってくれるじゃね〜カア、今日、打合せに来て、いま分かっちゃうノ、ってど〜ゆんだろ、すげえ!」っと手放しの喜び様。
当職はついでに「もうひとつ、建設業許可の条件として、申請会社の専任技術者と経営業務管理責任者の常勤性を証明せねばならず、その立証方法としても使え、正に一石二鳥ってんですかねエ、ハイ〜!」と明晰に説明したものだ。
今度は社長が手を叩いて「やったネ、これであのバカヤローの有限会社道草土木に肩身の狭エー想いをしねえですむ、ってもんさネ」と、急に眼光が光る。
続けて「いつも500万円以上の工事はヨ、『アンタは取れねえヨ、』って、道草土木の部長に言われてネ、ヤツらが一次下請けに入るんで、こちとら、二次下請けだから利幅がヨ、センセ、わかんだろ。まあ、これでな、アんの野郎、待ってろヨ、ウエッヘヘ!」っと満面に不気味な笑みを浮かべて、なにやら皮算用しているようだ。
まあ、社長の思惑は兎に角、これで建設業許可は早晩、取得可能ってことで、まずは安心。あとは自己資本金の問題と刑罰、自己破産さえなければ申請して35日後には晴れて許可がおりるわけだ。
いや、よかった、よかった、時計はまだ19時半、にしても随分早い決着だぞ。しめしめ、これで気分よく鎌倉で呑めるなア、こういうときの酒、ってのがまた格別美味しいのヨ、ッホホ!!
ヨシ、今夜は鎌倉で呑むから、スパゲティ「ニコッ」でなく、久しぶりに一品料理「まきさん」に行くことにしようか、待て、海鮮ちらしが美味い「朝月」でもいいいか、いや違う、なぞと頭は呑みやを駆け巡る。
つい今し方まで仕事で心身とも没入してたのも何処吹く風、転換の素早さも当職が得意なところ。
ンなことは臆面にも出さず、社長には「じゃ、これで失礼をば、明日の夕方、同じ時間でいきましょ、大丈夫ですよ、確実にイケますから、先程御願いした書類と実印関係を御用意しておいてくださいねエ」っと、念押し。
お〜しイ、終わったぞ!ッてなことで書類をサッサと片付け、気もそぞろな当職。
社長は帰りしなに一言「センセイ、準備金、いま渡そうかイ、集金したのがあるんヨ、20でも30万でもヨ〜」と分厚い紙袋から札束を出そうとする。
早いとこ呑みたい当職はそれを遮るように「いや、いいです、とにかく今日はこれで失礼しますので。明日以降にしましょう、では!」っとガタついたドアを開け、転げ落ちそうな階段を俊敏に駆け下りると、表はもう真っ暗。
御慈悲公園からは南斜面に戸塚駅の薄ぼんやりしたJR駅の灯りが見える。暗い地獄坂を足早に下りながら、いつものとおり本日の依頼案件をサ〜っと回想する。
が、平地に着くわずか5分後には当職のあたまにはいくつもの呑みやが盛んによぎる。
よし、今宵は「朝月」にいくぞ!と頑なな決意のもと、本日が肴を想定しつつ舌なめずりする当職なのであった。

いかがでしたか、茶の湯、居合と数寄者の世界とは違う現実の御話は。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

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