街の法律家 行政書士石山政義による外国人在留資格許可申請にキラリ68

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於 当山鎌倉碧雲山房 遠慮しがちにうつむく薄紫色の蛍ぶくろの花 なまえのとおり蛍が棲むとか・・・
この時期になると当山の土手の隅に群生する。真紫色も鮮やかでメリハリがあるが、やはりこのように彩りをおさえたもののほうがよい。まあこれは好みでは、っといわれればそれまでなのだが・・・・・

さてと、在留資格の永住権のお話、前回まで3回、今回は完結版ですんでよろしく御願いします。
ではいきます。
当事務所にスーさんが来訪して時間は既に6時を回り、いよいよ核心部分にはいっていく。
就労状況、財産程度、日本における貢献度のバロメーターともなる納税状況はそれぞれが判定材料の重要な一部分だが、それらを組み立て、肉付けし、血を通わせる為の決定的に重要なことが本人の在留意思と永住権取得目的なのだ。
それと本人の個人情報は正確に聞いておかないと、あとが怖い、って入国管理局側からすれば申請人に関する過去の情報は殆ど把握しており、その、局情報とこちらが側から提出する本人情報と申請内容、立証資料とに絶対といってよいほど矛盾があってはならない。
かって、これの違いにより在留資格認定申請が拒否された例があって、蓋をあけてみたら、当時、その依頼人が日本留学、就学生として在留していたときの情報内容と重要な部分で違っていたことが原因だったことが判明した。
したがって、履歴、そして在日家族等は極力聞き出し、過去の在留期間更新申請控えもあれば、それでもって再確認するくらい徹底することが肝要。
さて、この間、スーさんは当職の質問にテキパキと応える。反応が頗る早く、言動に矛盾もなく一貫性があり充分信用できる内容であった。
当職はPCとメモの併用で資料を作成していく。中国での大学卒業後は現地の貿易会社勤務、親会社が欧米にあり、日本にある関連会社に転勤ということで、「人文知識・国際業務」の在留資格で9年ちょっと前より日本に在住。
給料も源泉徴収票を見ると300万円以上、と、問題ない。
差し出された新旧パスポートをみると在留期間3年の証印で更新記録があり、極めて優秀。
それと次の更新には1年以上あり、本件の永住権取得までに在留期限が切れてしまうことはないからじっつくりと作戦を練れるのが嬉しい。
大方のヒヤリングも終わりに近づいたころ、当職は彼女の今後の生き方を聞いてみた。
スーさんは、品のよい適当な薄化粧を蛍光灯に晒し、ひろい額からほんのりとした汗をハンカチであて乍ら、正面きってこう言ってきた「ハイ、それ、ワタシの理由書、大事な部分あるネ、ワカテル、ちゃんと考えてるネ」おっと流石、頭の切れる女性だ、っと関心。
そして彼女は自身の来歴から将来像を中国の方特有の、そう、韻を踏んだ綺麗な日本語で、確かめるようにゆっくりと喋りだしたのだった。
使える部分はメモを取り、終始黙っていた当職は彼女の語り終るのを確認し「いいですねエ、その在留意志と目標が・・・理路整然だなア〜、ウ〜ン・・・なるほど」と確かな手応えに食味ではないが、おもわす舌鼓を打ったものだ。
続けて当職にしてはゆっくりした口調でこう言った「ご存知のとおり、一方の永住権取得方法である日本人配偶者は、理由がわかりきっていますからそれほど高いレベルの理由書は必要ないですが、本件ように純粋な就労で攻める場合は過去の職歴と現在の職、収入、そして最後に在留の理由と日本に対する貢献度の三つがポイントです」と、改めて理由書の重要性を強調。
するとスー・ライチ女史はおおきな目を輝かして「センセ、言うことわかてル、私のこと、OKですか、もう言うことないネ、全部しゃべたネ、センセのオ〜、理由書オ〜、たぶん上手いネ」と。
続けて「ワタシ、勘いいネ!センセ、他のひととちがウ、任して大丈夫、きょう会ってエ、間違いなかたねエ、ハイ」
当職としても悪い気はしないものの、真面目な顔して一言「いやいや、そんなではないですが・・・キチリとした理由とその根拠が明確であれば、当職としても説得力ある理由書が・・・勿論、原稿はあとでメルして、サインもらいますがね」と、一応、スーさんを安心させる。
続けて「書類が完璧といっても、蓋を開けてみるまでは、というか油断は禁物ってやつで100パーセントいけるとはいえませんので、そこは了解しておいてくださいね」と一釘打つ。
その言に彼女は雑書類をカバンに仕舞いながら「わかてルね、これ、日本語で『みずもの』いうネ、センシェ、心配いらないネ、平気アル」っと親指をだしてキュッっとポーズをとる姿が、なんともけなげだった。
でも、たとえの表現がちょっと違うよなア〜、なぞとヤボなことは言うまい・・・・
さて、当職も預かった書類等をそそくさと片付けつつ、帰り支度をするスーさんに「本件はイケる案件だと考えておりますが、なんせ長丁場の六ヶ月の間に、他の立証資料の提出も要求される可能性がありますが」と気を引き締めさせることも忘れない。
続けて「果報は寝て待つ、って格言がありますからね、ハハッ、兎に角、待ちましょう」っと、説得すると彼女は喩えを理解したか否かわからないが再びニコニコして頷き、帰る準備をする。
時計はもう7時を回り、さすがの職員たちも帰り、ひっそりとしている。
直線にしてわずか3.5メートル先の玄関まで彼女を見送っていくと「それではセンセ!頼みますネ、なにかあたらア、すぐ会うネ、それでは御願いしまアス〜」と、靴を履き、真のお辞儀をして愛嬌よく帰っていく。
当職は後ろ姿を見遣りながら、半年後にはスー・ライチさんの、満面に笑みを讃えた姿を観ることができるだろうかと一抹の不安も確かに過ぎったが、今日聞いた内容と立証資料からすると矛盾はなく、条件的にも合致していると確信したものだ。
さて、一杯だな、ってことで冷蔵庫からビールを取り出し、一気にガバグビッ、と喉を潤す。
そして好物の歌舞伎揚げをボリバリしながら椅子に座り込み、スー・ライチさんの分身に成りきって一週間後の永住権許可申請を目指し、密かに理由書の組み立てと構成を図る当職なのであった。

いかがでしたか、茶の湯、居合と数寄者の世界とは違う現実の御話は。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

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