碧雲山房は雲襄亭主石山政義の時空遊泳にキラリ45

数寄者 碧雲山房主人 石山政義の山シリーズ 蓮華岳その3(その2はこちらから
事務所URL http://www.ishiyama-office.com
Tel 03-3317-3388又は0467-23-3377
居合 鎌倉市は鎌倉碧水舎道場にて塾生養成中(http://ishiyama-office.com/iai.html
Tel 0467-23-3377

変幻自在に乱れ出でては消える白雲は天を彷徨う龍のようだ その切れ間を衝いて荘厳なる剣岳が眼前に迫り来る。
早いもので、もう9月の声を聞いてしまった、が、暑い!寝苦しい!水かビールを飲みたい!
では、さっそく山行の続きをば。
扇沢を13時に出発した拙僧、13時40分に大沢小屋に到着。
此処まで来る途中で知り合った輩と早速ビール飲んで一服してると、小屋の若い衆がスーっと傍に寄ってこういったものだ「お客さん、これから上に行くんですかい」と聞いてきた。
拙僧は軽く「そーですヨ、まさかここで一泊ってのは芸がないですからねエ、で、それがなにか?グビリ!」っと音を立てながら問い返すと、タオルを姉さん被りした彼は「いやね、きのうの今の時間は、上の雪渓でカミナリバンバン、雨ザンブリコだったんでね、へへ、ヤバイんじゃないかと・・・・」と言いながら窓から見える雪渓に顔を向けて不気味に笑った、かな・・・・・
すると、拙僧等より先に休憩していた気の弱そうな中年の輩が東京らしい標準語でこう尋ねた「お兄さん、それってこれから危険とうことですかねエ、心配だなあ、泊まっていこうかなア」と不安気な風。
続けて「私は新宿からなんですが電車が遅れて入山するのがいまになってしまいました、半端ですよねエ、やだなア〜」と、情けないこと言ってるではないか。
拙僧はそんな不安を払拭するように「ハハ、雪渓が2時間半、そこを抜けて1時間で小屋、合計3時間半、ってことは2時出発で30分早めの5時には着くね、平気だヨ」とビールを飲みきってザックを背負う。
すると姉さん被りは慌ててこう言ってきた「エ?登りますか、30分ばかり様子みてますが、もう誰も上へは行ってませんヨ、それに上の小屋は・・・・」と言葉を濁す。
すかさず拙僧は「なんですか、それにっ、てのは。ルートはしっかりしてるんでショ?牛スジだか牛角だったかな、あの焼肉みたいな岩、確かそこで雪渓は終る筈サ、ね!」と、それとなくルートを確認。
続けて「カミナリ、ってのは稜線でのお話、雪渓ではめったに落ちないのは経験済みでサ、大丈夫!」と横で小さくなってる優男の肩を叩いて元気付けたものだ。
すると途中から知リ合った彼までが暗い顔して「なんかナア〜、お宅いくんですか、私は止めておきます、急ぎませんからどうぞ、気をつけてください」と言い出したものだからカチンときた。
このオ〜、まあ、そこで偶さか知っただけのことだが、にしても情けないヤツめ!ってことでこう言ってやった「心配ないですヨ、だいいち今から靴脱いでどーすンですか、夕飯まで3時間、ここでずっと飲むんですかお宅はア?お断りだネ、まあ好きにしてください、僕は登ります」とキッパリ言ってやった。
ったくザマアみろ、と彼を見遣ると、彼は自分の言ったことに羞恥心を感じたのか知らんが思い切ったように「やはり石山さんはいきますか、わかりました、確かにここでダラダラ過ごしてもなんですから、ここはひとつ清水から飛び降りた覚悟で私も登りますヨ、はい!」と言って、彼もザックを背負い込んだのだった。
すると小屋アンちゃんは思惑が外れたように「いっっちゃうんですか、上の小屋、予約してあるんですかイ、今夜は鹿島からと船窪からの縦走連でいっぱいですヨ、センベイ布団で一畳に二人から三人、凄いですからネエ」と残念そうに顔を曇らす。
そんなことはイヤってくらい体験してる拙僧のこと「ハハ、イイんじゃない、ではいきませう」とサラリとかわし小屋を出ようとする。
彼は諦めたように「わかりました、では、知り合ったのが縁ってことで、わたしから上の小屋に無理矢理、予約電話をしておきますから・・・5時半過ぎですかね。お名前は?」ってんで、「神奈川は鎌倉の石山です、どぞ、よろしく!では」といって、山道に戻り、雪渓目指し、再び樹林帯をひたすら歩いていったのであった。
それにしても、扇沢で知り合い、小屋では拙僧に威され、今度は矢鱈と先に行きたがる輩のヤツめ、先程来から黙りこくっちゃってサ、しかもアップダウンの山道を粛々と足早に歩いているのが気に食わない。
普通なら「アー、」とか「フウ〜」とか、「いやア〜」とか言うではないか、無表情、無表現のオタンコナスめ!
そんなことは臆面にも出さず、後から拙僧が話しかける「いや、さっきはど〜も。大丈夫ですか?なんでしたら戻ったら如何ですウ〜、アイゼンもなく、あの雪渓は以外と時間が掛かるかもしれませんし、辞めときますか?」と振ってみたものだ。
すると彼はブスっとした態で「いえ、いいですヨ、もう、40分もこうして歩いてんですからネ、そーゆうわけにはいきませんヨ、はい!20分前に言って欲しかったですネ・・・・・ブツブツ」とブーたれてる。
その最後の「ブツブツ」にアタマにきた!が、偶さか知りが故、ここは押さえて言ったものだ「そりゃ、スマンこって、別にいまからでも遅くないじゃないですか」と軽く責任回避の弁。
そして「只、そちらもたしか一泊ですよねエ、明日は蓮華岳をやっつけるとか言ってましたから、いま登ってしまえば明日は余裕なのにねエ、って、親心ってやつでしたが、戻ったがいいんじゃ?御自由にどぞ」とせいぜい優しく言ってやったものだ。
彼はやがて樹林帯が終わり大きな雪渓が目の前にパっと扇形に広がった場所についたところで大きく息をし、ポツリと一言「いえ、いいです、登りますんで。この雪渓いきますヨ!」っとキッパリ言い放った。
ヨシきた、こうこなくっちゃなア、こいつ、結構面白いヤツではある。
登ること3時間後の鉢ノ木山荘で呑むのが愉しみになってきたなア〜、と心底、ほくそ笑む。
山というのはそれは様々な愉しみ方があっていいのだが、なんと言っても山好きな連中と酌み交わす酒ほど美味く愉しいものはないのだ。皆、言いたいこといって山に対するポリシーだのロマンだのを勝手に言い放って、山ならではの数寄な世界を繰り広げていくのだ。
幸いに拙僧、ザックにはカップ焼酎2本、日本酒2本を忍び込ませている。小屋には当然生ビールがある筈サ、着いたら早速、乾杯だゾ!あと3時間、雪渓をヤッツければビールが待ってるのだア〜!
つづく

いかがでしたか、茶の湯、居合、山に古美術という数寄者の世界は。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

東京office 東京都杉並区阿佐ヶ谷南1丁目44番12号

鎌倉室   神奈川県鎌倉市御成町

石山政義 法務・行政事務所

所長 石山政義

東京  03-3317-3388  fax 03-3317-1419

鎌倉室 0467-23-3377

Emil: ima@oak.dti.ne.jp

人材募集行政書士補助者http://www.ishiyama-office.com

日本認証サービス(http://www.jcsinc.co.jp/

公証人さん(http://www.koshonin.gr.jp/

法務省ホームページ(http://shinsei.moj.go.jp/

山水河原者(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%AD%E5%B8%AB

茶室(http://www13.ocn.ne.jp/~chakou/sub1.html

茶の湯 遠州流http://www.enshuryu.com/enshuryu.htm

茶の湯 裏千家http://www.urasenke.or.jp/index2.html

うん

茶の湯 表千家http://www.omotesenke.jp/

根津美術館http://www.nezu-muse.or.jp/

鎌倉円覚寺http://www.engakuji.or.jp/index.shtml

笠間日動美術館http://www.nichido-garo.co.jp/museum/exhibition_archive_0705.html

京都武徳殿(http://raku.city.kyoto.jp/m/sports/sisetu0035.html

京都観光文化情報協会(http://kaiwai.city.kyoto.jp/raku/sight.php

詩仙堂http://www.kyoto-shisendo.com//

鎌倉鶴岡八幡宮http://www.hachimangu.or.jp

鳩サブレの鎌倉豊島屋(http://www.hato.co.jp/index.html