鎌倉碧雲山房は雲襄亭主　石山政義による数寄者の時空遊泳その６１　居合

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本日は、居合のおはなしをひとつ。
毎週日曜の午前中は居合の稽古、ということで当山鎌倉碧雲山房は碧水舎道場での稽古風景のワンショットを載せてみた。
ここ、鎌倉碧雲山房、碧水舎は畳でいえば４０畳といったところだが皆さん、ところ狭しと居合に勤しんでいる風景が覗えるだろう。
さて、この日は三つの道場主が集い、それぞれの弟子と共に当道場にて稽古ということに。
拙僧を含めて総勢８名の武者、というか、得体の知れない素浪人が屯したものだ。
こんもりと灯りがともったその下、円陣を組んでなにやら怪しげな雰囲気。
道場手前で真剣に業を指導してるのは京都新撰組ならぬ鎌倉精鋭隊の切り込み隊長Ｙ氏・・・・・・
実戦さながらのこの御仁、人体の骨と筋肉の性質とその動きを常に念頭に入れ乍らの御指導に特徴がある。
まさに骨の髄まで居合が好きでたまらないのだ。
写真は無双直伝英信流山内派、正座１１本のうちの請け流しについて、その理合と法を教授しているところ。
周りの浪人連、一言も聞き漏らさじと、文字通り真剣そのもの。
居合というものは居合わす、つまり両者まずは話し合い、それで治まればそれも居合、あるいは両者、間合いギリギリのラインで一触即発のなかで黙して対峙、終に抜かずに治まるも居合。
両者の居合が崩れた時は生死一体、瞬時に敵を殺傷するもこれまた居合。
居合の要諦は抜くと同時に敵の間合いに入り、一発で仕留めなければならず、二回はないのだ。
その速さ、凄まじさたるや稲妻奔って天地裂く、後、雷鳴響きけり、ってやつだ。
とはいうもののそのとおりにいかないから今日もこうして円陣組んでボソボソやっているわけなのだが・・・・・