鎌倉碧雲山房は雲襄亭主　石山政義による数寄者の時空遊泳にキラリ６５

ゴルフはかくも難しく得たいの知れないものなのか（その２）（その１はこちら）
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さて、いよいよ師走
しかれども拙僧、そんな中で友人に誘われ、懲りずにいそいそとゴルフ場へと向かったものだ

三回目の１８ホールゴルフ体験の行き先は、やはり日本の名峰、富士山が見える山梨は、とあるアップダウンゴルフ場
さて、打ち上げ下ろしのこのコース、ＯＵＴから入ったものの、いきなり名物サル一族の歓迎を受けてしばし中断
子供サルに当たったときにゃ、親ザルから大シッペ反しで拙僧の顔は引掻き傷になること必定、ということで２０分程静観
頃合よし、ってことで拙僧が先行
キャロウエイの３０年前の１番Ｆ（ここでも古美術癖が）で、心密かに「汝、我の魂ぞ、汝、我とともに清く正しく正鵠に目標に導きたまえヨ、よし、乾坤一擲、南無三、いけー、」ってなもんで富士山目掛けて打ったものだ
が、ヘッドは２６０ＣＣ位に加え、拙僧の腕っぷしも手伝って飛んだ跳ねたの、たった１３０ヤ−ドときたもんだ
そしたら、向うのほうの木陰でほっかぶりの旗振り姉さんが白旗を振り乍ら面倒臭そうに出てくるではないか
そして紋切り言葉の枯れかけた黄色い声でこちらに向かって「はい、フェアウエ〜の、ナイスでーすウ〜！」だってサ
ったく、なにがナイスだ、なんにもナイッシングじゃねーかイ、割烹着みたいなモン着ちゃってサ、どーせ年増ね〜ちゃんだろーが、首の根っこ洗って待ってろよオー！
ったく、なア〜、っと、同調を求めて横の連れを見遣れば、これまたねーちゃンに輪を掛けたように「いやいや、飛んだねエー、い〜ねエ、うん、いいじゃないッスかア〜」っとこれまた半分、冗談だってことは彼の赤い口元の引き攣り（ツリ）具合を見ればわかるのだ、このおたんこナスのコンコンチキがア〜
お世辞のオの字も大ッキライな拙僧にとってこんな辛いものはない
しかもこれがゴルフ常識ってヤツ、ってンだから先が思いやられるねエ〜
っと、まあ本日も、疑心暗鬼に南無三界の平常心道の悪戦苦悶、っていう四言古詩の漢詩みたいなゴタク唱えのゴルフが始まったのだった