鎌倉碧雲山房は雲襄亭主 石山政義による数寄者の時空遊泳にキラリ64

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では早速、当碧雲山房での居合と茶の湯の続きをば(その1はこちらから
茶の湯の道具が決まったところで、さてと茶の湯の流れが分かる方は先刻御承知のことだがまずは茶庭の整備から始まって炭だの点前道具だの、饅頭、肴だのときたぶんには拙僧一人ではちと無理がある
よってここは苦しいときのナントカってやつで水屋方のお出ましを願うことに
この御仁、そのマメさと人徳を兼ね備えていらっしゃるから拙僧にとっては古言葉の「三歩下がってなんとかのハゲ」、でなくって「師の影を踏まず」、の言葉通りで茶事が終ったあとは誰彼なく、必ず感謝するのだがこれまた三歩進むとその恩なんぞサラリと忘れてしまうのは拙僧の特技
朝の7時に雲襄亭を開け、要領よく打ち合わせもそこそこ拙僧は碧水舎道場へと向かったものだ
こちらは流石に拙僧以外に管理する人間はいないから仕方ない、ってことで掃除から雑巾掛けからなにやらから適切に小奇麗になったところで椅子を4つ並べる
そして仕上げに香を三本焚けばピラミッド型の天井に香煙がゆらゆらと無心に上がっていき厳かな香りが道場内をたおやかに拡がっていく
う〜ん、居合も茶の湯も帰するところはこれに尽きる筈なのだがなアー、などと自省
は、兎も角、準備万端、時計を見遣れば8時45分、急ぎ母屋で居合着に着替え、信楽大壺に活ける花なんぞはないかと探せどこの時期、そんな気の利いたものはない
で、土手の芒(ススキ)の5、6本を信楽壺に投げ込んだところで道場外の中庭からドヤドヤと英語だの日本語だのの入り混じった声が山中に響いてきた
来たな、フフフッ、っとなぜか不敵な笑みが出たのは我ながら意外
一同、道場に上がって早速、挨拶を交わす、といっても拙僧は英語は全くのゲコ
しかし、一言「ハロー、ウエルカム、イシヤアーマアです」とか言って、にこやか且つ平然と彼らと握手を交わすところも拙僧の特技なのだ
まあ、それはともかく、背高のメガネ外人がいきなり道場床の間ならぬ正面に掛けてある大徳寺378世宙宝宗宇揮毫「神光照天地」一行を指し、この軸はウンニャラコンニャラと言ってくるのでこちらもコンコンチキチキと応えたものだ
にしてもこの男、日本の文化と伝統をかじっているなと直感(聞けば奥方が日本人ということだ)
で、早速、稽古に入る
いきなり弟子に自由七本演武を願い、その後、彼が演武時における仮想敵と、その理合いとを具体的に説明
次に拙僧が自由五本と番外一本を
しかし、技術が優り、気と業が一致しない居合になってしまって招待外国人の方々に対し申し訳なかったかと猛省
立ち込める香の如く無心であるが故の変幻自在にはならないよなア〜、さっき反省したのにさア〜、とか内心ションボリ
気を取り直すのも超一流の拙僧、時間もあることとて立ち業での行連れ、連立ちの仮想場面を実践、招待客二人を斜めに歩かせ乍ら、その理合と業を説明すると、彼らはキャッキャと喜び、オドけたりだの結構乗ってくるのにはおもわず拙僧も弟子もニンマリ
三人中で背高の彼は居合の素養があるということでなにかとツーカーで1を説明するや4まで理解出来るのには頼もしくその対応振りを観察していると精神的にも理解しているようだ
おっと、なんだかんだと終ってみれば11時20分
山頂の雲襄亭茶室はそろそろだな・・・・と踏んだ拙僧、弟子に合図して本日稽古の終了を英訳して貰う
う〜ん、結構厳かなうちに稽古は成功裏のうちに終ったなと一人確信した拙僧、「それではお茶と酒なんぞを用意してますンで上のティアルームで合いましょう」とか言って、弟子に後を任せて居合着のまま山頂へとタッタカ駆け上がっていったものだ
さて、雲襄亭周りは準備万端、水屋方もいまや遅し、っと腕を組んで待っている
床の間は10月ということで京都詩仙堂主人であった戦国武将、数寄者でもあった石川丈山の俳句を掛ける
「みのむしや なかなか声の 面白き」っと、まず外国人にはわからないだろう
こんなのが理解出来るのは拙僧の知り得る限りではドナルドキーンぐらいか、いや、まて、我々山内派居合術の同志で京都大学准教授であるスティーブン氏がいるか
でと、茶室を見回し、まあ、こんなンだろうな、おっと、待合でガヤガヤと話し声が聞こえるんで早速迎えつけに
で、茶室前にある蹲(つくばい)の説明と例示、そして客人に促すと柄杓を持った各々は面白可笑しく、しかし神妙にやってるところがなんとも微笑ましい
当山の名物鐘楼から眼下にチラチラ見える相模湾を臨みながらのそれぞれが鐘鳴らしの余興にビックリ、っていうか最高に悦に入った様子
さて、席入りして早速、呉州赤絵平皿に組み込んだ饅頭を振舞い、拙僧の言葉を通訳が説明すると薄暗い茶室に入っておまけに正座で緊張したのかコリ固まっていた彼らは漸くその言葉に解きほぐされた様子
挨拶もそこそこ饅頭を出し、これから始まる茶の流れを説明
説明もそこそこ、サッサと水屋から茶碗取り出し、流れるようで絶妙な点前?で一碗、二碗と点てていく
その点前を食い入るように不思議な面持ちで見入っているのには随分感心させられたものだ
そう、彼らからすれば湯気が立った釜を使ってオートメーション機械かなんかが同じ作業を何回となく正確に動いてると思っているのかもしれない
本日使用した道具は以下のとおり
釜   石見芦屋 霰紋
炉縁  英勝寺古材
水差し 備前 
薄器  独楽中次蒔絵
茶碗  楽了入 瀬戸唐津 人形手
茶杓  天満屋曲全作共筒 銘「恵比寿」
菓子器 呉州赤絵
で、茶を喫した面々の様子を決して見逃さない拙僧だったが一人を除いて満足そうに飲み干していたのにはこれまた感心させられた
さて、茶も一巡したところで頃合よし!ってなもンで今度は水屋からビールだのチューハイだの日本酒だの肴だのを持ち運び込むと茶室内は急に色めき立って拍手まで出るとは・・・・・・アルコールは酔うの東西を問わないのだ
あっという間に先程来の緊張感、厳かさはどこ吹く風でそれぞれが風論談義に花が咲く
六枚の障子を全部開放すれば初秋の薫風が茶室に入ってき、正面眼下にはこれまた八幡宮、妙本寺等と鎌倉の街並みが木々の間から見えてくる
そんなこんなで1時間ばかり愉しくやっていると、本日のこの行事を知っていた居合仲間が酒と二人の女性剣士を引き連れてドヤドヤと茶室に乗り込んできたもンだからいやが上にも一気に盛上がってきた
このうちの男性御仁、突然、英語を喋りだした、っとおもったら寡黙な一人に対し、ドイツ語で喋ったのにはビックリ
流石、かって世界を舞台に活躍した企業戦士、彼のドイツ系英語訛りを察知してドイツ語で喋ったわけだ
うーん、この野人、拙僧が見込んだだけのことはある
にしても本日の拙い招待観覧居合がこのような賑やかな酒宴になろうとは予想駄にはしてなかった
縁側の外側はそろそろ日が西へ傾き始め、周りの山並みと草木を微妙に彩っていくのを観乍ら、ここ碧雲山房が小庵はしばし時空を超え、無妙の世界へと誘われていく、正に至福のひとときなのであった

いかがでしたか。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら茶の湯、庭、山行、居合、ゴルフ、古美術、そして酒等と思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

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