当山の寒梅が咲き始めたによってここはひとつ梅便りを。

鎌倉碧水舎道場東側に咲きはじめた寒梅 ここは日当たりがよく毎年いちばん早く梅が香りをつたへてくれる
碧雲山房内の門、母屋、鎌倉碧水舎道場、頂上の雲襄庵、そして山の路々には五、六本はあるだろうか。北側の山路にはここのところ踏み入れてないが、たしか三本ほどはあったはず・・・
例年この時期、たまに時間があり、山内を散策することにしている。これらの梅はその質にもよるが場所と環境にも左右される為、凡そ三日から七日のうちにそれぞれの梅が咲きはじめるから観梅していて見飽きないのだ。
今朝は道場の傍の寒梅を愛で、つぎは門から母屋に到る曲がり角手前右の老梅が少し開きかけてたから、おそらく二日後か・・・・うーん、想い巡らせているとやはり一杯呑みたくなるのは人情、ということで早速にその準備。

碧雲山房 於拙僧母屋ベランダ 紫檀の小判型盆に、右から粉引酒杯 左に志野入隅酒入れ 前者は粉引の釉薬もたっぷりと、しかも上質な紫黒の所謂、宝城の土 後者は薄造りで桃山時代では高級で絵付けも単純明快、上品な向付だが今宵は見立てといふことで徳利代わりに・・・だが、懸念とおり、注ぐ度に周りに酒がこぼれていく・・・・
そういえば昨日、新春鎌倉奉納居合があったが、鶴岡八幡宮内での酒の振る舞い後、余勢を駆って二人ほど当碧雲山房内碧水舎道場で酒盛りと刀剣鑑賞といふことにあいなった。
たまさか、道場に飾ってあったのが正月明けにゆっくりと呑もうと楽しみにしていた越乃寒梅だったのが運のつき、母屋からいそいそと持っていったビールには目もくれず、御仁たち「正月は終わったんだから寒梅を開封せよ、」といふことで渋々開けたところ、一献、二献で、はい、さよなら、だって。しかも酒は余ったからと、まんまと一升瓶ごと持っていかれたなア・・
まあ・・あれも余興だなとか想いながら季節のうつろいをゆるりと楽しんでいる拙僧ではあった。



石山政義 法務・行政事務所

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