数寄者石山政義の時空遊泳　その７３

ここ鎌倉碧雲山房もだいぶ彩づいていきたかア〜
うーん、今年の年末茶事は矢鱈と忙しくて催すことは出来そうもないかも
何人か御呼びするということで今年の年賀状の隅にも書いたものだったが・・・・・
元学者に某家元、実業家ご夫妻、それと寂び屋（古茶道具専門道具屋のこと）の合わせて五人考えていたのだが・・・・・
まあ来年の１．２月の極寒茶事ってのもあるし
水屋方にもその気にさせちまって、先日御会いしたら「今年はやるのやらないの？」と言われて、おもわず言葉が詰まったものさ
挙句の果ては「じゃ、こちとら別の予定を組んじゃうからいいネ」っと畳み込まれたもんだ
寂び屋に行けば行ったで「あれ、石山さん、今年はやらないンですかイ」と詰問されて拙僧としては「ハア〜」っと寂しく応えるしかなかった
全くもって心寂しいおはなしだがどうにも仕方がない
が・・・・待てよ、三客一亭なら水屋方は大所帯にもならず拙僧が奔走すれば少なくとも道具方の介入は不要
料理方にしてもあの勤勉で頼もしい御仁に毎度の御無理をお願い申し上げれば重い腰を上げてくれると
茶の湯の同志ならではのこの御仁、いつも頭が上がらないが三顧の礼で願いしてみることにしようかなア
なんてたって水屋方ではいつも後光が射しておって拝んでも拝みきれない、ってやつ　
毎度のこと乍らありがたいことで感謝感激雨霰、おまけに足向けられないしサ
まあ、これくらい呟いてけばやってくれるかも・・・・・
にしても今年の寒さは一気だ
早朝の旭日はあと１０分もすれば昇ってくるだろうが観るからに寒々　
今週末は雲襄亭の炉に火でも入れて、適当な茶碗で抹茶ズズっといってみることにしよう、っと