大方の忘年会は昨日の呑み会で終わりだな、フウ〜！
しかし、当然とはいうものの、天ぷらにシャブリはイケた・・・・・
さて、この写真、某料亭にての一コマ
鎌倉彫りの地味な半月折敷にそそっと置かれた向付けは真っ白な柔らかいボタ雪を彷彿とさせる
絵付けも自由奔放でほんのりとした赤みが美しい志野四方鉢（桃山時代 １６世紀）
盛られたるものはいまが旬の富山産の白海老で本当に甘くて美味しかった。
迎えた酒杯は高麗青磁陽刻平盃（高麗時代 １２世紀） 陽刻彫りが深く、結果として陰陽が鮮明で線も鋭い
真に高麗時代前期に制作されたこの作品、薄手でシャープで品性溢れるもの
かっての中国の定窯、耀州窯を意識しているものと考えられるがこの作品を鑑ると高麗人はそれらを超越し、独自の技術と文化を築き上げていることが伺える
特に斐色青磁といわれるこの時代独特の釉薬は、彫りが深く、あるいは陰刻が細密であればあるほどその力を発揮するのだ
そして釉薬が器体と密着し、釉薬に氷烈（貫入）がないことが第一級品であることの証で、鑑賞上、とても大事なことである
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