盛夏、御見舞い申し上げます
連日の雷鳴とスコール
サッパリして気持ちいいとおもうのだが
人によっては恐れおののくようだ
自然の生業、っと割り切ってみれば
そう悪いモンでもない
さて、ここに取り上げたる油彩画一幅をご覧あれ
決して深海、時空を超えた宇宙ではない
はたまた人知れぬ前人未到の山奥の世界でもない
よくよく観察すれば山間辺りに宿って一人静かに窓辺を見遣れば
目に飛び込んでくる光景なのだ
ちょっと記憶を辿れば誰でもが覚えてる懐かしい光景
しかし、現世人間が忘れつつある大自然のいろでもある
作者は決して懐古主義でもなければロマンチストでもない
描法は点描技法を駆使し、森林の濃淡、樹木の陰影に
わずかな光を放つことによってこの絵には生命が宿る
作者もまだ若いのか、作品全体には初々しさを感じる
日本人ならではの自然に対する敏感さと奇抜な発想が
奥深く神秘的でいながら清々しい作品に仕上げてるとおもう
東京芸大卒ということだが応援したい作家ではある