数寄者石山政義の時空遊泳その88 平成26年初抜き居合と茶の湯

さて、あっという間に1月の満月はお開きで半月を過ぎました
忘れないうちに恒例の当鎌倉碧雲山房は碧水舎での無双直伝英信流山内派の初抜居合と雲襄亭における宴、それと粗茶一服の行事の御報告をば
こちらも無事和気藹々のうちに三々五々、綺麗にお開きになりました
では早速、簡潔にスピーディーに回想してみたいと存じます
左の写真、前日のうちに拙僧が重労働の甲斐あって御覧のとおりの碧雲山房門を潜っての整然とした石段
なんてたって落ち葉用大みの山盛り40杯、山中腹の左谷側まで40回往復で腰も足も腕もクタクタ
これも一重に武者連の御方々に気持ちよく初演武をしていただきたいが為なのだ
で、迎えた1月4日、三畳茶室の寝床でガバリと起きた拙僧、朝5時の暗いうちから電燈照らしつつの文字通り、上よ下よの大騒ぎで碧水舎は勿論のこと、雲襄亭での呑み会と茶の湯の準備に余念がない
朝飯も食わずに山頂往復4回、時計を見遣れば8時過ぎだゼ、しかしこれで万端抜かりなしだな、ッフフッ・・・・・
猛者連の来訪まであと40分、ちょっとコーヒーブレイクだな、っということで下界に降ってスターバックスで一服することにしたものだ
右写真は碧水舎道場の飾り
去年同様、大徳寺418世 宙宝宗宇筆「神光照天地」 相変わらず力強い揮毫ですねエ、流石、大徳寺の名筆の一人と称されただけのことはあります 
飾られた鏡餅は鎌倉長嶋屋謹製
鏡餅台には李朝白磁の7寸皿(おそらく祭器)
花入れは室町時代信楽に山房内にある蝋梅、白梅、南天と音締めには熊笹を活けてみた
さて、重厚な石段にさぞや気持ちも洗われて初抜きに相応しい居合を抜いてくれるだろうと御期待申して臨んでいただいた演武は10時15分から封切
申し遅れましたがこの日の趣旨に賛同し、馳せ参じていただいたありがたい道場は以下のとおり
鎌倉道場、東京道場、自彊塾、誠至館連の剛から柔まで変幻自在に操る面々
早速、お若いのから7本づつを二人で、っということでまずは鎌倉道場と拙碧水舎の弟子の演武を手始めに粛々と初抜きが披露されていく
早朝焚いた香のにほいは冴え、凛とした道場の隅々まで響き渡り、いやが上にも気は引き締まる
そして東京道場と自彊塾の親分の演武も終わって、有終の美を飾るのはなんといっても鎌倉道場の大親
ひげ面のこの御仁、想えば17年前だった
勧められるままに鎌倉体育館へ行ったのが運の憑きだった
爾来、紆余曲折があったものの、よくぞ今日まで持続出来たものだと我ながら感慨深い、っというか此処に居る面々の皆さんも、その経緯はそれぞれであろうが、おもうところは同じでないだろうか・・・・・・
は、兎も角此度の武者連、誠におおらかで清々しく気持ちのよい居合を抜いてくださいました
ここ、碧雲山房内に在ますところの八幡様も大喜びかと密かにおもっている次第です
左は拙僧の本年における最初の第一刀目であります
理合としては対正座する相手の首筋から顔面一文字切りだが、うーん、ちと高いかなア
修行が足らん、ってことだ、今年も頑張ろ〜