数寄者石山政義の時空遊泳 その85 空手と居合

タイフーン28、29号は幸いに日本列島をかすめ、余計な雨雲も全て一掃、本日27日のここ鎌倉は秋晴れこの上なし
さてと、当碧雲山房ではこの日曜日、朝の8時半から藤沢、川崎、そして地元の鎌倉辺りから、いい大人が車やら電車やらで当山房を目掛け、いそいそやってきたものだ
肩にはいかにもヤバそうな長いモノを提げ、背中にデカいザック、はたまた手には大きな風呂敷を大事そうに抱え込んだ妖しげな輩達
自らの姿格好がおよそ尋常でないことが分かっているのか、なんとなく人目を気にしつつ、うら寂びた鉄格子の門扉を潜っては長い石階段を一人、二人と道場目指して鬱蒼とした山中へと消えていく・・・・
そう・・・・この連中、云わずと知れた嘗ての居合をテーマとした本ブログでも偶に登場してきたこともある門下生10数名を率いる今井一派一味
そして若干1名、なだめつ騙しつつも何とか師弟関係を保っているという拙僧率いる当鎌倉碧水舎一派との無双直伝英信流山内派の合同稽古と相成った次第
さすが総勢8名ともなると手狭の感は否めなく、故に血気盛んのハイテンションは禁物
それぞれが2尺4寸から5寸の真剣、あるいは摸擬刀という切り刺し道具、触れればケガは当たり前、自分で刺しキズ作っても自業自得、己の居合が甘いと云われればそれまで
よしんばやられても流石お互い大人だから余程のことがない限り暗黙の了解、かなア・・・・・
で、あるからこそ互いの動きには細心の注意が肝要なのだ
因みに当鎌倉碧水舎では後者はいまンところないが前者のケースは数多あり、ポタリタラリとこぼれた血は無垢の板(表面無塗装)に血痕として無数染み付く
お湯等で拭いてもやはり薄く残るもので決して気持ちのいいものではない
で、9時から始まった切った張ったのこの居合、初伝、中伝、奥伝、と怪我もなく相変わらずの拙僧の今井一派への適切?な口出しも和気藹々のうちに11時半の、ある客人の来訪で一先ず終了
その客人ってのは碧水舎道場の弟子である河崎氏が鎌倉と逗子で教授する空手関係一派とその家族に犬、そしてプロカメラマンの御一行の総勢12名ときたものだから道場は急に賑やかになったのだ
この日は河崎氏のホームページ撮影の為に当道場が二つ返事でその使用を了解したものだがまさか家族ごと総移動とは恐れ入った
我々居合連中は早々に退散、といきたかったのだが拙僧と今井氏は道場内留置ってことで説得されるままに冒頭の写真撮影と相成った次第
にしても周りの強面連相手でも相変わらずの拙僧の姿、借りてきた黒猫みたいで小じんまりとしてるでしょ
それにしても空手は鍛え抜かれた生身の体の殆どが直接凶器、対する居合は2尺4寸前後の刀を構えたときにはじめてその刀が間接凶器になる
育ってきた環境と文化の違いは在れどその殺傷力は両者ともほぼ同じだ
う〜ん、空手と居合、戦ったら一体どうなるのだろうか・・・・・・
仕掛けかたと双方の間合いが勝負だなア・・・居合方は恐らく間合いに入ってくるまでは刀を抜かないだろう、となると空手方から奇抜な方法で仕掛けてくるンだろうな
ム〜!難しいから寝ようっと