行政書士石山政義による法務・行政にキラリ その59

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 漸く桜も所々では満開ってところもあり、鎌倉市は当碧雲山房においても東北東に存する染井吉野桜の二本は満開、山頂の雲襄亭の右横の山桜、そして鐘楼にかぶさるように立つそれも七部咲ってところだ。
おそらく今週末には鎌倉中の桜が満開となることであろう。

鎌倉市は於当山鎌倉碧雲山房 先日の大嵐で散った八部咲きのソメイ吉野桜の枝先を無造作に水に浮かべてみた。
対する器は南宋均窯、回り縁が実に鋭角で独特の青磁釉薬がそれを覆う。かたや西暦1150年から1200年の器、かたやこの桜、一体、いつ頃まで辿ればいいのだろう・・・咲いたのは確かに一日前なのだがこの生命の起源を辿ると1000年どころではない。まあ、本日はここで出会ったが1000年目ってことで、あまり深く考えるのはやめにして、両者、なかなか息の合った感があるのだが・・・・・

 でと、行政書士である当職のブログの続き(前回はこちらから)をば。そうです、風俗営業許可麻雀業申請の続きぶっちぎりでいってみたいと存じます。
 桜が気持ちよく散るが如くサラサラいきましょうかねエ〜。
 東京杉並区は高円寺の株式会社不容赦グループとの打合せも終わり、その翌日早々から阿佐ヶ谷の事務所で書類作成に掛かった当職であるが、考えてみれば上野警察署への申請は久しぶりだ。ここはひとつ生活安全課に一本電話を入れたほうが・・・・善は急げっということで早速コンタクト。
 交換に取り次いでもらうと歯切れのいい声で「はいイ〜、生安でース」と、いたぞオ〜、よかった!
 当職は「すいませ〜ン、東京杉並区の行政書士、石山と申しますが、少しよろしいでしょうか」っというと即、「ハイ〜、風営何号です〜、新規?変更?」ときたもんだから「7号麻雀新規ですが・・・」と遠慮しがちに言うと「わっかりましたア〜、どぞ〜、で、先生!上野ははじめてですかア〜」ほー、此度の担当は馬が合いそうだ。だいいち歯切れがいい、それとかなりの事務能力があると踏んだものだ。
 当職は密かにこりゃ、幸先から縁起がいいや、てなもんでこちらも歯切れよく「いえ、3年前に2号クラブ申請をさせていただいておりますが麻雀業申請は上野所轄では初めてですんで、電話で大変恐縮です、本来、御伺いするところですが・・・」
 先方、「いやア〜、先生、電話だけでもいただけたんで結構ですよオ〜、麻雀業ですかア〜、センセーにとっちゃ簡単でしょ、もう大丈夫ですヨ〜、はいイ〜!」なんかものすごく調子が良さそうだなア、なんでも通しちゃいそうな雰囲気だぞ。こりゃいいねエ〜、っと内心ほくそ笑んだものだ。
 で、当職「いや、そんなことないですが、なにぶんにもよろしく御願いいたします、すいませんがお名前をお聞きしてよろしいでしょうか」っというと「イイッスよオ〜、生活安全化の韋駄ってんですウ〜、はい〜!」っといって電話は終わったのだった。
 ヨシヨシ、幸先いいな、ってことで、まずは事務員に住宅地図をゼンリンから取り寄せるよう指示、続いて台東区役所で用途地域、保健所からは病院等と入院施設の有無等の情報収集。
 方眼紙使ってコンパスで半径20、50、80、100メートルと引いていき図面作成を進めていく作業は結構、集中力と根気を要し、慎重さも必要。
 なぜならばこの図面をもとにして当職側も警察側も先に述べた一連の調査に入るからだ。したがって間違ってたアー、ゴメンでは済まされる問題ではなく、ヘタすると依頼人から損害賠償を請求される場合もあるから怖い。
 で、この図面が出来上がったのが午後1時半、これを押さえとくと、現地での調査がスムーズに進む。それと家主である合資会社堕落堂の両者に対する承諾書、それと株式会社不容赦グループのキム・チナベさんに対する承諾書を作ってと。
 2時か、いい時間だな、ってことで職員にメジャーと赤外線スケールをカバンに仕舞い込ませて準備万端、ダアー、っと事務所を後にしたのであった。
 さて、JRは山手線、御徒町を降りて右手に曲がり、大通りを渡って二本目の角を左にまっすぐ進むんだGSの横の二階にその申請地はある。
 既に看板は立っていた。そう、屋号は麻雀荘「牌後霊」。ヘ〜エ、ど〜いうふーに理解したらいいんだろ。意味深だよな、ま、いいではないか。
 でと、早速、図面を広げて事務員と手分けして病院、診療所を確認しながら一つ々つぶしていく。これが結構、大変なのだ、って、指定された地域内に入院施設があったら絶対、風俗営業は営業できないだ。
 かって、組んだことのある相棒は、高い能力があるのだが異常に神経質な行政書士で、本来、保健所、そして現地での診療所と看板を見れば大方分かるのだが、彼は院内に入って受付、院長に確認しなければ気がすまないから困ったものだった。
 しまいにはそこの病院長とあるとかないとかで口論になり、彼は思い極まって「もし、診療所の裏にでも入院施設があったら許さねえゾ」っと、机を叩いて脅すくらい執拗に確認したがる輩だったなあ。
 まあ、慎重さは十分理解できるのだが、あそこまでいってしまうと苦笑いを飛び超えて呆れ返ってしまう。今日でも相変わらず、また何処かの病院と揉めてるんだろうか・・・・・
 で、全部の施設を確認、刻限通り、二階に上がると、かの二人は来ており、会長曰く「や、っ苦労ーさん。ここは居抜きでサ、麻雀台が8台、こじんまりしてイイだろ、まあ、遊びだかんナ!で、先生、間取りと図面、堕落堂から預かったゼ」と、彼にしては意外に小規模であることを自認してる為か、照れくさそうに言ったものだ。
 そんなことは臆面にも出さず当職はニコリと「落ち着いて、いい店ですねえ、大人の雰囲気ってところですか、これでキム・チナベ女史が店にいれば、こりゃあ、ちょっとした高級クラブですな、ハハハ、うん、ホントいいですね!」と褒める。
 するとチナベさん、切れ長な目を輝かし、満面に微笑みを浮かべながら「ア〜、ハッハ、ホホッ!シェンセー、ったら、上手いんだからアル、て、ネエ、会長」っと、まんざらでもなさそうだ。
 早速、図面を預かり、店舗内をチェック、っといっても、この不動産屋が用意するところの図面ってやつは使えない場合が多い。案の定、かなり以前のモノで、現状をザックリ観察するに、やはり少し変わっているのには困ってしまう、が、こんなときは現状優先ってことで、今更どうこうできるものでもないのだ。
 会長から店舗内の設備状況、食品衛生法に抵触する調理、食物を供するや否やを素早く確認する。よしんば煮炊きだの温めるだのの感簡単な料理を供しないにしても難しいものでもなく営業許可は取得したほうが良いことは転ばぬ先の杖ってやつで、了解をとって保健所への申請を事務員に指示し、会長とキムさんには今から図面作成の為の店舗寸法計測と面積割出し計算に入ることと具体的なスケジュールを、より詳細に説明し、店の鍵を預からせてもらうことに。
 帰りしなに会長は真剣な面持ちで「先生よウ、たのむぜイ。腕力とか脅しってのは私は平気のヘイってやつなんだが、警察だけは昔から苦手なんだ、刑務所に入れられたもんニャ、何もできねえからな、ちょっと、オーバーかも知れねえが、ホントだぜ!俺のダチも風営法に引っ掛かって警察へもっていかれたことも目の当たりしているんでネ。その理屈ってのはわからんがサ、兎に角、無事許可してくれよナ」と念押しに余念がない。
 当職は「承知しました、大丈夫ですよ、既に周りの保護施設のチェックはOKですし、家主の了解もクリア、あとは店舗の面積と照明のルックス具合、防音設備の確認さえすれば、申請できますからネ、とりあえずご安心を」と言って彼らを階段下まで見送っていった。
 二、三歩進めてキム・チナベ女史が振り返り、ニコリとこう言ってきた「ワタシ、マージャン知らないアル、けど、心配ないカ?申請日ワタシ行くあるネ、シェンセー、イパイ喋ってくださいアル、よろしネ〜」っと早くも心配の態。
 当職は笑い乍ら「その辺のことは御心配無用、キムさんは日本人の配偶者でもあり働くことの制限は一切ありませんし、キムさんに質問することは滅多にはないですヨ」と安心させ、「万が一警察側で質問してきても、頑張りマッス!といってキム・チナベさん得意のニコリでやっつけてくださいヨッ、ケケッ!」っとおどけて言ってみた。
 キムさんはやっと安心したようで「キャ、キャキャ、シェンセ、面白いアル、じゃ、連絡待てるあるネ、バイバイ〜」と言って会長と夜の御徒町を上野のほうへ方向を変えて消えていったのであった。
 さて、依頼人も帰ったことだし、これからが勝負だ、ってことで、事務員と早速、図面を広げ、要所々を計測し、フリーハンドで現状図面を作成し、数値を落としていく。
 楕円形、半円、三角形など、面積割出しの根拠と計算方法にはそれぞれの行政書士によって違いはあるものの、結果として分かりやすくて矛盾がなければよいことなんで、ここはやはり店舗全体図と営業面積、厨房、そして客室、とそれぞれの振り分け方法を押さえることが肝要。
 でと彼らが帰ってから一時間経ったろうか。全てを計測し、数値割出しの打合せを簡単に終わらせ「牌後霊」を出たのが6時35分だ。
 御徒町駅に着いたところで事務員を見送って、さてと、当職は何処にいこうかなア。といって一人で酒屋に入っても真面目な当職のこととて間が持てないし、一人チビり、ってのも疲れてしまう。エ〜イ、やっぱり帰ろ、てことで東京駅に向かうことに。
 いつも寄っている東京デパチカってところで焼き鳥にさつま揚げ、本日はイカのマリネ、乾き物を仕入れ、酒は出羽桜の吟醸にロングビール一本を買い込んで、いそいそと横須賀線グリーン車に滑り込む。
 座椅子を後ろに傾け、背広を脱ぐや否やあわててビールをクウ〜っとやる瞬間は至福の一瞬だ。
 品川辺りでビールから日本酒に・・・チビリ、っとね。そして本日が出来事を振り返ってみる。でも、いやにスムーズだなア〜、今回の依頼案件には落とし穴がないのだろうか・・・・・ガサゴソと袋から三本目のいつもよりかための砂肝にパクついたときだった。
 なんとしたことか、肝心要のことを確認していないことに気付いたのだった。
つづく 請う御期待!
 

 
いかがでしたか、茶の湯、居合と数寄者の世界とは違う現実の御話は。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

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