行政書士石山政義による建設業許可代理申請にキラリ その62

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居合 鎌倉市は鎌倉碧水舎道場にて塾生養成中(http://ishiyama-office.com/iai.html

於 鎌倉碧雲山房 母屋デッキから観た茶室にじり口前の庭 
蹲(つくばい)左に燈籠が一基 八段ほど降ると、もう一基。その先には御影石の平石段が山中腹へと続き、やがて中庭へ・・・・・新葉の熊笹が眩しく、周りの蒼さを一段と惹き立たせる

本日は久しぶりに早めに帰ってきたということで、早速に昨日が続き、建設業許可に纏わる案件をいってみたいと存じます。
さて、東京の案件を素早く切り上げた当職は湘南新宿ラインに乗っかって一路、横浜市は戸塚へ。
この駅がまた、ここ一年半で変わるも変わったってもんじゃない、って、南口駅前の50メートル長方に繋がる長屋風商店街は殆ど消えて二つのビルが建ち、そのなかにテナントとして入居し直した、っていうとなんとなく当然にみえるが、消えていったお店もあり、水面下では随分な葛藤があったことは想像に難しくない。
で、その南口を降りてタクシーを乗ると、やがてトンネルを抜け、通称、地獄坂という45度傾斜の急坂道を一気に上がり詰めたところの御慈悲公園右隣に目的の益荒男土木株式会社がある。
いったいに戸塚区というところは山あり谷ありと思いきや、西の方角には広い荒野みたいなところもあるという、一風変わった地形だ。
加えるに昨今、子供の人口が増え、小学校は満杯ってのは地方の減少傾向とは逆行しており、少子化傾向にある市区町村なぞは横浜市の戸塚区にその処方箋を尋ねたらよい。
それはおいといてと、目の前の案件のはなし。
二階建ての木造モルタル、一階は駐車場、ギシグシと音がする階段を上ると、あったあった、「益荒男土木株式会社」と、これは隷書体だろうか。随分達者な字体だ。墨書きした看板が15年の歳月をそれなりに物語っている。
時計を見遣れば5時26分だ。ちと早いが、なかは明かりが点いてる。おもむろにブザを鳴らすと、中から例のダミ声で「ア〜イ、どぞ!」と意外に事務的なこえが返ってくるのが訝しい。
ガチャリっと、ドア〜を開けると同時に開口一番、当職はこう言った「ども、石山です、失礼しますウ〜」っと、チラと覗き込み、ヌルリっと足を踏み入れると、うわア〜、おもわず「汚った!・・・」っと言いかけたところで踏みとどまった。右下には書類と一緒に鉄パイプだの塩ビ十字パイプだのが散在し、足の踏み入れる場所もない。
しかもタバコと紙、工具の匂いがゴチャマゼになって、当職の敏感な鼻を突いてくるのも辛い、がここはひとつ、グっと平静を装う。
会話は社長から始まった「いよオ〜、よくわかったじゃン、ハハッ。すげエ〜、だろ?まあ、そこの書類どけてよオ、空いてる椅子に座んなヨ、茶でも入れるからヨ」と当職のこころをお見通しの様子だが、ちょっと茶は飲む気はしないなア〜、ど〜いうんだろ、こういう会社。流石に後ずさりしたくなるのも人情だよナア・・・トホホ。
続けて「オレも30分前にヨ、戻ってきたばかりサ、きたねえ作業服でわるいねエ」と腕を捲し上げたもんだ。
そしてタバコを美味そうに吹かしながら「ホレ、見ての通りでネ、十年まえからサ。事務員なんていねえのヨ、かあちゃんと二人だかんナ、おっと、茶がねえナ、空だワ、ちょっと缶コーヒでも買ってるか」っと小銭を出そうとする。
ここで当職は「いや、社長、結構です、お構いなく、ほんとに」と手を振ったところで早いとこ、本題に入ろうとする。
当職、「時間もなんでしょうから打合せに入りましょう、如何でしたか、何か手掛かりになりそうな書類はありましたか。十年前からこのまま、ってことは、すごいことですが、考えようによっては、今日までの全てものが、本件に関していえば宝の山って可能性があるわけですネ、ハハッ」っと、あまり上手くもない冗談を言ったかなと反省。
すると社長はニヤリと笑って「そういうことよウ〜、センセ〜の言うとおりサ。あれから10年、ってエ〜のは歌の文句かイ、っていうくらい、時間の過ぎるのも早いねエ〜」っと、彼はフンフン頷き、腕を組んで感慨深げ。
まずい、話が戻ってしまう。当職は立ち上がって契約書だの請求書の山に触れながら素早くこう言った「社長、いま見ましたがこの注文書は20年5月分、それとそちらには18年の請求書と振込み通知の束、柱に黄ばんで吊り下がってるのは、あれは15年の注文書みたいですネ、いいじゃないですかア、こりゃ、宝だ、いけるなア」と言うと、彼は俄かに喜色を浮けべる。
ニヤニヤとくわえタバコで寄ってきて、当職が持ってる真鋳のネジだのが入ってる箱をどけて取り出した13年の請求書だの注文書を見遣りながら「オ〜、これはヨ、当時、横浜の「泥仏石油コンビナート」の管が腐っちまってヨ、中はヨ、泥とかヘドロとかヨ。下請けだったが管を破壊して付け直したんだゼ、油だらけになっちゃってよウ、ありゃア、エラかったゼ、もっち、金はヨ、そこに書いてあるとおり、いくらだったかイ、3,500,000円位かな、タンマリ貰ったがナ、ウエッへへ」っと鼻をズコリ。
しかし、大変な仕事だなア〜、と、関心しきり。当職はさらにトイレに近い方へ泳ぐように移動し、何枚かの注文書を拾い上げると、「ゴッツアンビルジング」という現場名が入った空調工事がどーのと書いてあり、金額は2,586,000円、期間は平成10年11月から11年5月ときたもんだ。フッフ、おもわず「やったネ」。
ニヤリと笑った当職はこう言った「社長!出ました、デかしましたねエ〜、コレコレ、見てくださいヨ」っと手渡すと社長はビックリした様子で「や!こんなのあったのかい、センセ〜、上手いねエー、オレっちなんかの感覚じゃねーよナ、警察犬もまっ青ってやつだぜ、こりゃ」と、たまげた様子。
今度はこちらがケッケッケ、といいたいところだが当職からすればこの道20数年、至極当たり前のことなのだ。
何処の都道府県においても、如何程の立証資料が出てこようが着目点は一つ、独特の「においのある資料」に尽きる。
そして、やってたとう事実はその次なのだ、ってことを肝に銘ずべし。
すなわち、請負契約書は余程のことがない限り立証資料としては通るが、それ以外の、注文書、請書原本はまだしも、請求書、果ては納品書、メモって具合に、だんだん保管義務がないものになってくると、行政側からすれば固定観念と先入観が走って、鼻から資料扱いはせず、参考程度としか扱わないのが通例。
建設業許可を取得せんとする皆様、ンなバカな、っというなかれ、現実は、甘くないのです。だからこそ、行政書士がいるのです。おっと、ちょっと出すぎたことを・・・失礼をば・・・・・
ここまでくると彼の10年分の立証資料の構成と組立てが出来上がってくるし、矛盾のない書類作成も可能。
しかし、建設業許可というものはそんなに甘くはないのだ、って、じゃ、10年間益荒男株式会社に本当に常勤で勤務してたの?ってはなしが出てくるから始末に終えないのだ。
つづく
いかがでしたか、茶の湯、居合と数寄者の世界とは違う現実の御話は。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

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