碧雲山房は雲襄亭主石山政義の時空遊泳にキラリ５３

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鎌倉は御成町スターバックス用に準備した居合リーフレットの二月号如月の巻が完成したによって、例により本日はその一部抜粋掲載とうことで。
ではいきます
「今年の鎌倉の冬は豪く寒く､池も凍融の繰返しだ
さて､迎春号で書いた､昨年１２月１２日の師走茶事の続きを簡潔に、でも愉しく語ります
■　鎌倉碧水舎と茶の湯その８
懐石料理筆頭に出てくる向付けにはコバルト色も鮮やかな古染付扇面形山水図白地と染付との見事なコントラストは古染付の真骨頂といってよく、正に垂涎の的。
この日の向付けは6客、形も違えば､絵柄も違う選抜きの山水図を使用してみた
茶懐石では終始御膳に居座り続け矢継ぎ早に出る、様々な料理を迎えるが故に器は適切な大きさ､深さが大事
そして願わくば二時間という時間のなかで存分に鑑賞に耐え得る一級品であってほしいところだ
しかしそうは問屋が卸さないところが世の中だ、ってな場合は蔵品のなかでもこれが一番なものを使用すればよいのだ
要は亭主の誠意、度胸と工夫に掛っているといっても過言ではない
ところで・・この古染付向付けには、つい先ほどまでは艶やかで薄ピンク色の美味しい平目の昆布〆があったのだがなア・・・・
■　碧雲山房の時空遊泳(８)
　寄付きでシャンパン呑んでいい気分な六人衆、山頂の雲襄亭への２００近い古い鎌倉石段を晩秋の紅葉愛で乍ら一歩々と登っていけばやがて頂上のいまにも倒れそうな兜門を潜り抜け､やっとこ待合いに御到着だ
一方､茶室水屋では亭主中心に（ちと、違うかナ、亭主は蚊帳のそとだナ）道具方､料理方がてんてこ舞い、六人の懐石を茶事の進捗に合わせつつ馳走するのが至難の業であることは体験者なら御承知の筈。
ところが料理方のこの御仁、拙僧のなにヤかにヤの無理難題に慣れたというか蹴散らして、っていうのか兎に角、黙りこくって、只管やってくれてるのには頭が下る。しかも素早くて頗る要領がよいからもうなくてはならない怖い存在。
そんなこんなで準備万端の亭主､裏からひっそり茶室横の鐘楼の鐘を一つ､二つ打ちだすと重厚な音色は師走の青空の下、鎌倉中に鳴り響いていく。
待合いで清談していた客人連、えらくビックリした様子、何事かと現場に集ってみれば、事態を呑みこんだまではよかったが、やれ打たせろだの何だのの大合唱は想定外･････
　一応は茶の世界では約束があるし、本当は来ちゃダメなんだけどなア〜､ったく　　まあ子供みたいに喜んでくれるのは嬉しいのだがねエ・・・
でと、鐘音を響かせ縁側から席入りした客人を神妙に迎えた亭主だったが、既に酒だの余興で鐘を打つだので気分上々の輩のこと、礼式張った各人との挨拶もそこそこ､早速御膳を出すことに･･･
向付けには昨日獲れたひらめの昆布〆でまず一献､煮物は海老しんじょ､強肴を３品などなど、席中は愈々盛上がり､亭主､正客以下全員絶好調だ。　　
おっと、もう鎌倉駅だ､酒も呑んでるこったし､PC終って御成スタバで酔い醒ましコーヒー飲んでいこうっと･･･(つづく) 2011. 2 . 1如月
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如何でしたか、世知辛い世界と隔絶した御話は。
時空遊泳は愉しく、自由自在に宇宙を巡り、こころを和ませてくれます。
今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。