さてと、2月3日は夜8時30分から埼玉の関東三大御不動尊の寺で節分の豆まきに招かれていたのだった
この日は芸能人をはじめ相撲取り、そして招いていただいた拙僧の主催者側の各界の社長等が参加
刻限がくればそれっとばかり、それらに仲間入り、壇上から豆、御ひねり(百円玉3つを包んだもの)、御菓子を撒き散らす役目を仰せ付かっていた
もう5年も招かれてるかなア・・・・
ところが拙僧はこの日、午後3時から茶事にも招かれていた
それはもう、とってもタイトな1日だったのサ
午前中は事務所で残務整理後、軽くミートスパゲッティ(5時間煮込みの肉をベースとか)を食し
水屋への手土産に鉢の木のドラ焼き買って銀座に出向いたもんサ
20分ばかり時間があるんで行き付けの刀剣屋であぶら売ってイザ出陣
この日の客組はオトコばっかの6人
某元老獪館長、某病院の我が道院長、怪人坊主社長、ゲコ料亭主人に、袴姿がとても似合わないダラリンマンといったメンバー
そして祥瑞向付に盛られた平目昆布〆から始まった懐石・・・・・
以降の道具組を適当に記します(具体的な道具内容は不記載、あしからず)
寄付き 蓬莱山 江戸後期 岩彩も鮮やかな琳派の典型
待合 布袋図に文人漢詩賛 江戸初期 狩野派を離脱、独自画法を探求 かたや家康の諜報大名の賛
本席
床 五言禅語 南北朝 中国渡した日本学僧 典型的な書風
花 白梅に西王母 墨蹟に相応しい活け方
花入 古銅耳付 明時代 古格あり、堂々たるもの
香合 織部 桃山 いわゆるはじき手だが緑釉が美しい
釜 芦屋 江戸 環付の獅子に力感
水差 南蛮 17世紀 侘びたもの
茶碗 青井戸 李朝初期 見込み深く 高台切り回し良し
同 古井戸 柔らかく、雨漏りあり古格
茶入 瀬戸 小さめだが肩からのナダレが効いている
茶杓 某大名作 遠州下削り いわゆる櫂先と露が問題だ
薄茶
床 文人書 昭和 ノーベル賞作家らしく屈託のない我流
花入 影青 南宋 浄瓶だがシャープ、色もよく
花 水仙 亭主の流派らしいな
釜 作家物 江戸
水差 古染付 17世紀 芋頭手
茶碗 黒楽 江戸初期 流石、薄手で見込み深く、楽の名手
替 磁州窯 元末 気分転換によし
替 御本 李朝中期 御本手中では古手
棗 蒔絵 江戸後期 とってもイイ細工 欲しい
茶杓 宗匠物 江戸後期 裏流、中興の祖 櫂先、露が独特 誇張が過ぎる