「守中」 宙宝宗宇筆 大徳寺第418世
昨日はタイフーンの影響でえらい目にあった
この日最後の打ち合わせは16時
東京は台東区三筋町といえば下町としてはメッカ
ドシャ降りにならんうちに切り上げようと心に決めたもんだ
持ち前の早口言葉と行動の素早さで
「それでは来週早々に手続を実行しませウ」を別れ言葉に
エレベーターに乗り込み「30分で終わったナ」計算どおりだゾ
などとほくそ笑んだモンだ
さて、マンションを出たまではよかった
目の前は薄暗くモーレツな雨と風
道路は雨で沈み、側溝の蓋からは雨水が溢れ出てるではないか
御徒町駅までは徒歩20分、こんな大雨ではタクシー拾えるわけない
ずぶ濡れのなか、ある商店の軒先で、しばし黙考
もう少し社長とお茶飲んでりゃよかったかな
もしか他にも相談ごとがあったかも
伝家の宝刀切り出しはいいけど
少し性急過ぎたかな、などと反省パラパラ
そこで閃いた論語の一説
彼は実に奔放で気さくで決断も早いが
どうかすると周りに対する配慮が欠け
言動も歯に衣を着せずズバリというところがある
そこで孔子は云ったものだ
「中庸を知れば、即ち徳を得る事なり」と
本日掲載の宙宝の軸はまさにそのことを語っているとおもう
豪雨の降りしきるなか、まことに反省しきりのひとときであった