作々日に続き師走に駆けずり回る京都での続きをば。


我が愛刀、薄紫色の刀袋に包まれ、京都に出張る度にこのまま携行。たまに警官等が不振がるが、意に介さない。
武徳殿での毎度3時間半に及ぶ充実した稽古が終わりを告げ、いよいよ忘年会だ。会場を探すには碁盤でキッチリ分けられた京都の街であるから苦労することもない、って、これは、京都ならではだなといつも感心する。
四年目に入る同志の運転も冴えている。この御仁は弁護士辞めたら京都でタクシー運転手で十分食っていけるほど路という道を知り尽くしているし、名所、由来を覚えるなんざ彼の頭脳なら朝飯前ってもんだ。
この会はベルギーからきた居合の修行者ワンダ・サムラウイット氏の送別会を兼ねており、なんといってもベルギーの地ビール2ダース調達ってのがすごい。長年京都にて様々なことを学び、帰省する今年は殆ど毎日、師匠からの厳しい、心技身のチェックと数々の要諦を学び、同時に彼が帰ってからの指南まで教授し、無双直伝英信流正伝の元になる根元之巻を伝えられたというのだから、凄ましいほどの子弟の内的、外的な葛藤があったことは想像に難しくないところだ。
そんな忘年会、日本、ベルギー、ロシア、フランス、イギリス、オーストラリア等と、国際色豊かで、誠に愉しいひとときであった。年末にはベルギーに帰り、来年早々道場を開く、ってのは、こちとらにとって少々耳が痛いことと感じ入ったものだ。
で、過ぎること2時間、宴たけなわだが、後ろ髪を引かれ乍らも鎌倉連は8時半にはキチリと仁義を果たし、タクシーで京都駅に帰着し、9時15分ののぞみ新幹線で再び一路新横浜に返っていったのだった。

石山政義 法務・行政事務所

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