鎌倉碧雲山房は雲襄亭主 石山政義による数寄者の時空遊泳その33

さて、梅が香っているうちに、急ぎ、鎌倉から梅のたよりをば。
でと、今が盛りの当鎌倉碧雲山房は母屋北西側に咲きたる枝垂れ紅梅の枝を数本切り取って、早速、碧水舎道場に活けてみた。

於当山鎌倉碧雲山房 北側中央に石川丈山一行「少者懐之」を掛ける。
論語公治長第5の一説なのだが、この解説はあえて言うまい。
この碧水舎道場に舎生が来たれば真にこの言葉が活きるのだがなあ・・・うーん。

八重梅というのは拙僧としてはあまり好みではないが、当山房内のそれは枝垂れた曲線姿に内に篭る力強さが感ぜられ、鎌倉四耳壺の強さに負けず、むしろその強靭さをやんわりと包み込み、全体として観賞には充分耐え得るのではないか。
この日の鎌倉碧水舎道場内飾りは御覧のとおり、軸は石川丈山、そう、またの名を凹凸山人、武士稼業をやめ、京都は洛北、一乗寺村にある詩仙堂を建立し、当時の大名は勿論、儒者蘭学者文人墨客と交流し、数々のエピソードを残した人物。
また茶の湯にも造詣が深く、千宗旦、宗旦四天王らともあそんだという、文字どおり後半生、数寄三味を全うした人物で、売茶翁とともに煎茶の祖とも仰がれた、彼の行書の雄渾なる一行を飾ってみた。
彼の得意とする書は勿論、隷書だが、この書にも隷書の余韻が充分観ることができるし、むしろ隷書、楷行草書を吸収し、自分独自の書体といっても過言ではない。
そういえば公家で摂関順位一位、江戸初期から中期に活躍し、関白に登りつめた近衛予楽院(近衛家熙)もこのような書体であったのは偶然ではない筈で、空海小野道風を学んだと風聞しているがやはり彼もしっかりと隷書を学んでいたのではかったか。が、そこはやはり公家で、その書風はオットリして品性の高い書であった。
たしか「中天・・・・」の七言一句と記憶している。
いま、このブログを打ち込んでいる最中にフッと彼の書が過ぎり、重なっていったので検証していき乍らここに記した次第。
丈山と予楽院、接触してるとすれば時代考証的には丈山が80歳代、予楽院が10歳代ってところか・・・
武家、知識人を中心にした石川丈山の数寄風流な、むしろ庶民に近い文化サロン、かたや公家、宮家、またそれらに近い武家を中心にした近衛予楽院の殿上サロン。生活と環境が違えば書風もまたしかり、ってところだな。
しかし、当時、三河武士として徳川家康に可愛がられ、諜報部員としても暗躍したという丈山のような果敢な姿は予楽院の揮毫したそれにはなかった。
観賞する側からすればこれはもう好みなのだが、この両者、一家言持っているだけあってピン、っと筋が通って緊張感を受容できるのは流石ってところか。
拙僧はこの丈山という人物の生き様に共鳴する。語ろうとすれば長くなるからやめておくが、興味ある方は、この人となりを調べてみるとよい。
ついでにかれの俳句も面白いがその書風はもっと愉しい、って、かってこのブログでもその写真を掲載したとおもうがやはり平仮名のなかにかの隷書が正しく活きているのだ。
さてと、詩仙堂ならぬ我が碧雲山房のはなし・・・
母屋横手の高い位置にある右斜面の枝垂れ梅が咲きだすと、今度は東南東側斜面の老梅が漸く開きはじめるのだ。実はこの老梅、3年前の台風で根元1メートルのところから、そう、2メートル程あったろうか、バッサリ折れて諦めていたのだが、なかなかどうして見事に生き返ったという経歴があり、毎早朝、足早に石段をパパッっと降る途上、いまの季節になると他の梅木とは違いひとしお可愛がっている。
そういえば、もう三本、碧水舎道場に入る右手前の斜面の老梅、山頂は雲襄亭への上り65段程上がった右と北西側頂上手前、北北東の尾根道にもあったなあ。まてよ、まだあったかなあ・・・・・南南東の稜線かア・・・
忙しくて、ここ10日ほどいってないが明朝、確認してみることにしようか、とか想いながらも鎌倉は、っとある飲み屋でPCプチパチ弾いている拙僧なのであった。

いかがでしたか、茶の湯、居合と数寄者の世界は。今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。




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