行政書士 石山政義こと碧雲山人の時空遊泳

俗塵を払って(2)
北大路魯山人の凄さ(その1)
いまさら、魯山人?ということなかれ、魯山人の人気はその人物の人間性の更なる分析とエピソードが語られる度に高まることこそあれ衰えることはないのです。
書、篆刻、絵画、料理、そして陶芸など、行くとして可ならざるはなし、万民が認める芸域に達していた人物としては、かっては江戸時代に本阿弥光悦、乾山そして少し下って柳沢棋園等、特に光悦は書、陶芸にその高い芸術性を見出すことができますが彼らとて、かの魯山人ほど多芸ではありませんでした。
魯山人の一体何がそうさせているのでしょうか、碧雲山人の日記「俗塵を払って」はその魅力について語ってみたいとおもいます。
まず、誰を師匠とすることなく、書は、唯一、古美術、特に日本では江戸時代の書では高い評価を得ている良寛の書を、陶芸に関しては桃山、室町、平安の陶磁器を、外国はといえば中国の書及び陶磁器、朝鮮の陶磁器等を実際に収集し自ずからのものとしていること。
絵画はといえば、殆ど独自の師をもたず、所謂、魯山人独特の線描にたらしこみ琳派風)を駆使し、空間を生かした清々しい空気が通い、余分なものは描かず、魯山人風減筆法とでもいえる描法。真に絵中に詩あり、詩中に絵ありの感。
漆器に関しては金沢、京都等に自ら足繁く通い、独自のデザインによって金銀箔等、誠に斬新な器に仕上げています。これら陶磁器、椀は飾りでなく実用品として使われているところがポイントです。
鉄行灯の斬新で風情のある抜き方は、あるいは灯篭のデザインからとっているのでしょうが、彼の得意とした篆刻の下線をそのまま利用していると思われ、生きた造形になっています。
それらの作品群は実用品であるがため当然摩滅損耗しましたが、それでも彼の創ったそれらは何万、特に焼物は織部、志野、信楽をはじめ小物は箸置きから大きいものは信楽壺まで、いまだ三万点は使われ、あるいはコレクションとして贓品されています。
 この唯我独尊を全うした偉大な近代芸術家、北大路魯山人の軌跡と作品を、彼が尊崇してやまなかった桃山時代の黄瀬戸、織部などと比較し乍ら何回かに分けて綴ってみたいと存じます。

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