碧雲山人の時空遊泳　石山政義の新春にキラリ２

正月というふものは、なんだかんだといってものんびりとして愉しいものだ。拙僧も以外とこれでもマメなほうで、大晦日の拙僧自宅門から母屋までの５５段の階段掃除と自宅、茶室の大掃除から始まり、床飾り、おせち料理の買出し、と余念がない。特に床飾りに関しては主義、主張があり、他の追随を許さないぞっ、とばかりに徹底するのが通例ではある、とはいふものの花入れと、活けるところの中心の花は例年、我が碧雲山房内に咲いている蝋梅と決まっているのだが、脇役の花と色添葉が難しいのだ。

鎌倉四耳壺が渋く存在感があるが故に大きく活けてみた・・・赤と黄が微妙な色調となって全体と同化していき、どこか幽玄さを感ずるのだが・・・・・
母屋玄関、三畳台目床の間、そして雲襄庵四畳半床の間と飾っていくのだが、まずは玄関から。
今年は、蝋梅の黄色に対し赤い万寿を、添え役に山内にある青々とした御亀笹三本を選んで適度のたかさに詰めて活けてみたが・・・蝋梅が、ちと右へ流れすぎの感あり・・正月から少しく反省している拙僧ではある。
中心には去年暮れに拙僧が三顧の礼にて染筆を御願いいたし送っていただいた当山、碧雲山房内の居合道場名である「鎌倉碧水舎」看板を飾ってみた。
本ブログには掲載できないが、品格、雲気十分、墨痕も鮮やかだ。深きところから湧きいづる碧々とした水の如く重厚で一点の曇りのない弟子が現れてくれればよいのだが・・・。
さて、続いて三畳台目の床飾り、といきたいところだが本日は、この鎌倉碧水舎道場にて道場主が集っての初稽古の日なのだ。これからもう一度、道場内と場外にある枯山水庭の掃除をしなくてはいけないのだ、トホホ。
つづく