鎌倉碧雲山房は雲襄亭主 石山政義の数寄な時空遊泳にキラリ17

ここ2、3回ばかり仕事ブログを綴ったんで、小休止ということで数寄な戯言を適当にいってみたいと存じます。

於鎌倉碧雲山房庭 中庭の約2メートルの石垣のもとで咲く半夏生ハンゲショウ)、もとの名は半化粧というとおり、地が青い筈の葉が半分白いところからきているのだろう。ドクダミ科に属するこの花というか葉というか、誠に地味ないきものではある。
そう、このあいだの古美術商のおはなし第二段を・・・・・しかも鎌倉では特に変わった道具屋さんのおはなしです。
さて、鎌倉の小町通りには店を張ってる古美術商が1件、骨董屋は5件ほどだが、そのなかで親子三代続いてる店での出来事をひとつ。(拙僧の認識としては洋画商は別にして、古美術商は仏教美術、陶磁器、茶道具所謂さび屋等と専門分野に特定している業者をいい、それ以外の、古いものから新しいものまで、種類を問わず、なんでも扱う業者を骨董屋として分類させてもらってる)
三代というと大正からということになるのだろうが、なんせ、ここの初代の旦那がなかなかのくせ者で、顔はいつも笑っているのだが眼光だけは薄暗くぼんやりと輝いてる、しかも何処を観ているでもなくフワリノラリとして捉えどころがないし、話半分に聞いてやがって、と思ってると、それが、どうしてキチッと聞いてるから侮れないのだ。
次の息子、といっても50も後半だろうか、これがまたいつもフニャフニャしてるのだがコンニャクだけあって、拙僧がまけろだの、真偽がどーのといっても、いつも「アー、」とか「ウ〜ン」とか言うだけで決して崩れない。
最後に、その息子、これがまたたいしたキャラなのだ、って祖父と父親をたして2で割って、かび臭いお蔵にある50年ものでぬか漬けしたようなあんちゃんだから伝来DNAガチガチであることは、おして知るべし。
こんな個性を存分に発揮しながら、かたくなに骨董屋として店を守っている「蝙蝠堂」でのある日曜のおはなし
その日はどんよりとした日で、11時頃の小町通りの人通りはそれほどでもなく拙僧は半ズボンに正絹シャツのいでたちで揚々、街を歩いていた。やがて蝙蝠堂の前を過ぎようとし、店先ウインドウを何気なく観ると二つ折りの半双屏風が目に入ってきた。
「へ〜え、珍しくも水墨淡彩の小気味で渋いのおいてるじゃん、江戸後期かなあ」っと側に寄ってもう一度観ると、もの凄くいいではないか。風に吹かれてる野菊が、大中5本から7本程描かれているのだが画面が生きている。
そう、その絵は、かなり強い風が右から吹き荒れており、その風はその菊の群れを執拗に巻いている様子が五感にビンビンくる。そしてその冷たいであろう風にまかれている菊の小群、かたや、しなやかに曲線を描き、あるいは強靭に直立を保とうとするもの、そして菊花と葉をかなりあおられて倒れそうになっているもの、と、必死に耐えているその構図と描写の卓越さに鳥肌が立ったものだ。
おそらくは、琳派!しかも、あの独特の跳ねるような落款、品のある線と、たらしこみの技術の巧みさ。ウン、描き手は酒井抱一に間違いないな、フッヒッッヒ!と舌なめずりしながら、「こりゃ、ひとつ、品定めしなきゃあなんめえ〜」とかブツブツ々・・・やがて拙僧がこころは踊るのだ。
よし!ってなことで半間ほどの玄関を、れいによって、猫の如くスーっと入っていったのであった。
つづく

いかがでしたか、今後、当職の聖職である行政書士としてのキラリ日記を挟み乍ら思うが侭につづっていきたいとおもいますので楽しみにしていてください。

では、また。

石山政義 法務・行政事務所

所長 石山政義 

Te l03-3317-3388 fax 03-3317-1419

Emil: ima@oak.dti.ne.jp

URL http://www.ishiyama-office.com

人材募集http://www.ishiyama-office.com

日本認証サービス(http://www.jcsinc.co.jp/

公証人さん(http://www.koshonin.gr.jp/

法務省ホームページ(http://shinsei.moj.go.jp/

山水河原者(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%AD%E5%B8%AB

茶室(http://www13.ocn.ne.jp/~chakou/sub1.html

茶の湯 遠州流http://www.enshuryu.com/enshuryu.htm

茶の湯 裏千家http://www.urasenke.or.jp/index2.html

茶の湯 表千家http://www.omotesenke.jp/

根津美術館http://www.nezu-muse.or.jp/

鎌倉円覚寺http://www.engakuji.or.jp/index.shtml

笠間日動美術館http://www.nichido-garo.co.jp/museum/exhibition_archive_0705.html

京都武徳殿(http://raku.city.kyoto.jp/m/sports/sisetu0035.html

鎌倉鶴岡八幡宮http://www.hachimangu.or.jp

鳩サブレの鎌倉豊島屋(http://www.hato.co.jp/index.html