行政書士 石山政義による公正証書作成とその活用にキラリ53

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行政書士石山政義の公正証書活用にキラリ(第一話)
金銭消費貸借契約と債務弁済契約に基づく公正証書作成と強制執行認諾約款その1
鎌倉では、というか、拙僧が棲家が三畳台茶室内はすっかり秋めいている。
周りがぐるりと山で木々が鬱蒼としていることもあってか冷気が立ち込め、窓を10センチも開放すれば夜なんぞは毛布着用は必須。
そんな茶室に寝転んで、すずむしだの、あらいぐまの騒がしい物音だのの調べを、今年もしかと受け止めながら新しいノートPC開いてブログ作成に取り掛かった拙僧であった。

当山は於鎌倉碧雲山房 早朝、ベランダで居合抜きを30本、連続早抜きを11本抜き終え、久しぶりに母屋の上にある中庭を散策、碧水舎道場を過ぎってさらに右側の石段を50段ほど登っていった脇道に咲く彼岸花 
朝露に包まれたその紅白のコントラストがえもいわれず、花弁の拡がりも抑え気味でつつましい。人間と自然との渾然一体は様々なかたちで体験できるのだろうが、まさしく本日、この時間、拙僧はこのことを体験し、そして受容したのであった。
にしても秋の気配が・・・・今年は案外早いかもしれないな・・・・酒と料理が一段と美味くなるなあ・・なぞといくつかの小料理屋を想い浮かべ、舌なめずりしながら母屋に戻っていった拙僧ではあった

でと、前回までの恐怖の山シリーズ、長く連載(六回)したことなので、さすがに本日は、我が聖職の案件を一つ、二つと啓上致さんことには世間の方々からは数寄三昧の遊泳人とも観じ兼ねないので、その懸念を払拭すべく最近の受託案件を。
そう、よくある金の貸し借りに纏わる公正証書による認証と強制執行約款付与について実例を交え乍ら述べてみたいと存じます。
この公正証書認証と執行文約款付付与は前回にも述べたかと存じます。そのときの原因は遺産分割協議に纏わった事案でしたが、今回は正しく金銭消費貸借契約に基づく強制執行約款文付与付公正証書認証の案件です。
ところで約款文付公正証書とするには以下の要件が必要と考えられます。
一 債権債務の関係が存在しないと作成認証が出来ません。したがって将来発生する可能性があるものには認めら れません(ただし将来発生する債権が一定の条件にかかっていいるとき、一定の期限が到来したときに請求できるとき、又は連帯保証人などのように将来に対する求償債権に対しては公証人によっては認める場合があるようですが、基本には前述のとおり)
二 債権債務の特定、すなわち「何時」、「誰が誰に」、「いくら」の貸し借りがあったのかを必ず特定すること
三 支払方法と支払期限を特定すること
四 利息、遅延損害金の有無、ただし法定金額を超えないこと
五 強制執行約款を附すこと
六 印鑑証明書を必ず添付し、署名はできるだけ自筆であること

以上のことを、踏まえまして、最近扱った既存債権債務に基づく債務弁済公正証書作成までの流れをリアルに語ってみたいと存じます。
ではいきましょうか。
さてと、相変わらず、セカセカ、バタバタと、旗印の金縁メガネよろしく、デカイかばん持って齷齪と路上を歩いていると、尺八着信音の携帯がバイブを伴って鳴り出し、面倒くさそうに出てみると「先生、お世話になっております、千葉の海賊、荒磯蜘蛛助ですよオ、いま、大丈夫ですか」あれ、この間、氏の周りで揉め事があって解決したばかりなのに、なんだろうな、っと、少し考えながら「お世話になります、また、なんかあったんですかア」と、ちょっと探りを入れると案の定、こう言ってきた「センセー、ちょっとですネエ〜、相談があるんですが、明日くらいに新宿プリンスまで来ていただけると助かるんですが、実は、ダチに貸してる2600万円がどーもヤバイんですよ、なんか方法ありますかア」だって。

やっぱりなア、と思いながら立ち止まって近くの家の軒下にカバンを置ながら「わかりましたが、でも、それって、このあいだ司法書士さんに頼んで代物弁済と抵当権の登記をしたばっかりじゃないですか」と応えると、蜘蛛助氏はゲホゴホと咳き込んで「それがですネ、のっぴきならない事態になっちまって、アッ、すいません、なってしまいまして、ここに至っては彼の両親、兄弟に連帯保証人になってもらうことに了解がとれたし、なんかこう、よくわからないいんですが公正証書みたいなものにしたいのですが、できますか」と。しかも今週のうちにやりたいときたもんだ。
当職は、少し間をおいて「借入者本人は別としましても、よく、家族を巻き込んで、しかも全員が連帯保証人になりましたね、よく説明したのですか、これって、凄いことなのですよ、まさかその顔で威かしたんではないでしょうね。そんなのには当職は関われませんのでピッシャリゴメン蒙りますよ」と念を押すと慌てて「センセー、そんなんじゃないですから大丈夫です、兎に角、センセーと打合せさせてください、それと必要な書類、センセーにお支払する金額も言ってくださいヨ。もち、一発で耳を揃えて事前に御支払いいたしますから」ときたもんだから「わかりました、では本日の夕刻5時半にホテルロビー喫茶室でお会いいたしましょう、そのときに具体的に御聞きし、社長の趣旨も尋ねたいと存じます、では」と電話を切ろうとすると、慌てたように「アッ、ちょっと待ってくださいヨ、センセー、早いんだからモ〜、5時っていったら1時間半後じゃないですか。いま、大塚で俺ら、あ、いや、私らがやってるゲーセン店の店長を絞ってて、この野郎を、おっと、すいません、店長をもう少し締め上げなければいけないんです。それと車で移動するんで、もうちょっと時間を・・・」ときたから当職は「では、6時ちょうどで」と畳んだものだ。
車といえば、たしか彼のは白くてバカでっかいベンツだっだな。いつも雪駄にアロハだか甚平みたいなもん着込んでサングラス顔で闊歩しているのだが素直でやることが早いので好感がもてる男なんだよなア・・・・っと、過去のいくつかの場面を想いだしたものだ
にしても、あと一時間半か。保証人を引き受けた御両親、それに兄弟3人の家族全員が、一人の借金の為に、なんでそこまでしなければならないのだろう。
蜘蛛助氏に会ったら、本件における、ことの重大さを相手にキッチリと説明したのか否かをもう一度、確認しおかなかればなるまい。それといくつかの事実確認を・・・と考えながら新宿西口を右に折れ、ダラ坂下って青梅街道は高架線を潜り、歌舞伎町方面に歩を進めた当職であった。

-つづく・・・・



いかがでしたか?当事務所におきましては、日本中にある許認可申請と事実証明書類作成、また公証人さんの御役目と消費者との歯車的存在である、街の法律家である行政書士が如何に関わっていくかを、他の日記を挟み乍ら、述べていきたいと存じますので御期待ください。

石山政義 法務・行政事務所

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