数寄モノ語り その188 寸切竹花入れ

さて、また茶道具を入手してしまった

御覧のとおりの竹花入れ

寸切竹花入れ 銘「伏乕」 江戸時代後期

充分寝かせた美竹

スラリとした端正なすがたでありながら

中節下にある自然を活かした寂び枯山水

花入れ全体に重厚感と高い品性を醸し出す

しかし、なんといってもこの花入れの真骨頂は

すがた、それらを卓越したところにある

すなわち、真の役者は活けた花であって

その花に華を持たせること

このことをしっかりと弁えたところにある